最後まで意識を保っていた者が勝者だ！ のんべえ同士の大人げない酒ゲー「レッドドラゴン・イン」レビューと感想

PC版表示でこの記事を見る

レッドドラゴン・イン

おすすめ度：★★★★☆

ルール難易度：★★☆☆☆

運要素：★★★☆☆

思考要素：★★☆☆☆

プレイ時間：45

年齢：13歳～

プレイ人数：2～4人

カードゲーム「レッドドラゴン・イン」はファンタジーな世界の居酒屋でのんべえ達が大人げない駆け引きで誰が一番酒を飲んでいられるかを競うどうしようもないチキンレースゲームとなっています。

ルール概要

プレイヤーは自分の担当するキャラクターのデッキをそれぞれ受け取ります。キャラクター毎に特色があり、カードも全て違っています。

それとは別に中央に酒デッキを山札にして置きます。

プレイヤーはそれぞれ自分のボードに体力と酩酊度を示す位置におはじきを置きます。

プレイヤーは手番で様々なアクションカードをプレイしそれによって他のプレイヤーの体力を削ったり、酒を飲ませたりすることが出来ます。さらに自身に配られている酒を飲みます。この時イベントがあったりなかったりします。最後に他のプレイヤーに酒デッキから酒を配って手番が終了となります。

その他に、それぞれの行動のタイミングで使える特殊なカードがあったり、賭けフェイズが始まるカードがあったりとゲームに様々な変化を生み出していきます。

ゲーム感想

どうしようもない一癖も二癖もあるようなキャラクター達が繰り広げる仁義なき酒のみ合戦。キャラクターによって賭けが強かったり、体力を減らすのが得意だったり、対応が色々できたりと特色があってそれに合わせた行動が大切になっていくゲームとなっています。

カードにはそれぞれタイトルが付けられているのですがこれがまたなんとも面白い。酒を飲まずに「これは鎧の錆を落とすのに丁度良いな」とか「おや、あんたの背中にナイフがささっていたぜ」と体力を減らしたりなどなど。それを口に出すとなんともまあゲームの進行と合致して盛り上がります。

賭をして金を儲け、酒を飲んだり飲ませたりしながらどうにかこうにか正気を保ち、隙を見て他のプレイヤーの体力を削って酔いつぶす。なんともまあゴリゴリの殴り合いが続きながらもユーモラスで楽しいゲームとなっています。

基本的に同じ事を繰り返す形のゲームにはなっているのですが、カードのタイトルがとてもユニークで面白いので何度も繰り返して遊べるゲームになっていると思います。

酒ゲー、バカゲー好きな方には堪らないタイトルかと思います。

キャラクターごとにデッキが有り、拡張も含めると七人とかでも遊べるらしいので、今後の拡張が楽しみでなりません。かなり細かく日本語訳されているのも嬉しいですね。ただ、コンポーネントであるカードの後ろがでかでかと日本語で書かれているのでそこらへんのセンスはちょっと首を捻る所もあります。ともあれゲームとしてはこれだけでしか遊べないものを確かに持っていますし、記憶に残る、良いゲームだと思います。

他のボードゲームのレビューはこちらです→オススメ度順ボードゲームレビュー一覧