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目を閉じ、心を感じられる・・・気がする、すぴりちゅあなカードゲーム「ザ・マインド」レビューと感想

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ザ・マインド
おすすめ度:★★★★★
ルール難易度:★★☆☆☆
運要素:★★★☆☆
思考要素:★★☆☆☆
プレイ時間:15~0
年齢:8歳~
プレイ人数:2~4人

ザ・マインドは互いの感覚を手探りで得ながら、ノーヒントでカードを昇順で並べることを強いられる、互いの感覚用共有していくこと原始的な何かを、たしかに感じることのできるゲームとなっています。

ルール概要

このゲームは協力ゲームとなっており、皆で目的を共有します。

ゲームはレベル制で、クリアしていくとごとに難易度レベルが上昇していきます。全員の手札が出し切ることができれば、レベルクリアとなり、次のレベルへと移行します。最初はレベル1、手札1枚から始まり、レベル2は手札2枚、レベル3は手札3枚となります。

レベルをクリアするには、カードを集順に出していく必要があります。カードは1から100まであり、互いに持っているカードの内容をみることはできません。

ゲーム中は手番はなく、好きなタイミングでカードを出すことができます。低い番号ならすぐに出せちゃいますが、50とか中途半端な数字だとても困ってしまいます。

ゲームを開始する前に、プレイヤーたちは自身の手札を確認し、精神を集中させます。全員の心理状態がフラットになれば、ゲームを開始します。好きな順番でカードをプレイできるので、自分がいちばん低いカードを持っている、と思えば、カードを出せます。逆にまだ自分の版ではないと思ったら、動きません。

このゲームでは原則的に、互いに情報を交換してはまいりません。ポーカーフェイスで、身動きせず、カードに神経を集中させるのです。ヒントは時間だけ。誰もカードを出さない時間の感覚、秒感とでもいうのか、そういうのが確かに存在し、プレイヤーたちの中に根付いてきます。

ここまでくれば20くらいの感覚か? 皆ここらへんのカードは持っていないのだな、という、自身との語り、禅、精神、心、まあ、なんかそういうあれげな何かを信じて、自分の番だと思えばカードを出します。

そうやって見事、全員がカードを出し切ることができれば、レベルクリアです。もし、カードを出した瞬間に他プレイヤーがそれよりも低いカードをまだ手札に持っていたら失敗です。例えば、場札が20の時に、もうそろそろかなと35を出す、けど他プレイヤーが32を持っていたら失敗です。出されたカードの間の数字カードを持っているプレイヤーは、それらを出し、脇に置き、ライフが1つ減ります。ライフは4つあって、全部分なくなるとゲームが失敗します。

一旦、精神を落ち着けて、集中し、時間の感覚が共有できたと思ったらゲームを途中から再開します。

これを繰り返して、見事、ライフが削り切れるまでにプレイヤー人数に合わせた最高レベルまでクリアできたら、ゲームに勝利し、参加者たちは、スピリチュアルな関係として互いを称え合うことができるのです。

ゲーム感想

カードを単純に昇順に出していくだけ。それが難しい!

互いにヒントを出すことはできず、ポーカーフェイスを保ったままで、端からみるとお通夜にも見える状況の中で、精神を集中させ、心の中の数字の感覚を共有していく・・・。

もうなんかそうとしか説明できないゲームです。ノーヒントの中で、ここだ、と思えるなにかを自分の中に組みたててカードを出していく。互いを「察する」ゲームというか、「察しろ」というゲームと言うか。

とにかく人を見るゲームです。あいつはこのタイミングでこのカードを出すんだな。こいつはこれくらいの時間間隔がこの数字なんだな、みたいな、カードを出す感覚と数字だけで、確かな何かが積み上がっていく不思議なプレイ感を味わうことができます。

で、それが達成できたときの喜び、失敗した時の盛り上がり。たまらないですね!

最初は難易度が高くて、できるのか!? と思っちゃうんですけれど、悔しくて何度もリトライしていくうちに、たしかに何かを感じるコトができるようになってくるんですよね。

不思議なゲームです。

こんなゲームもあるんだなって感じ。

戦略的とも言えないし、運ゲーとも言えるし、コミュニケーションとも言える。けど、たしかに何かの物差しがあって、それを考えて、手札を見て、カウンティングして、自分の中に語りかける。

そういう、精神的なゲームと言うか、遊んでいうちに魂の戦士として互いに繋がっていくような、こう、すぴりちゅあーな感覚を確かに得ているわけですよ。怖い? 大丈夫、私たちはつながっている。

万人向けのようで、そうでもないような。誰におすすめできるか? と言われるとちょっと難しかったりします。けど皆に遊んでほしい。この不思議な感覚。ミンナトツナガリタイ。

難易度が高くて、最初は低レベルで失敗するのですが、繰り返していくことによって、このメンツだけの感覚が確かに共有されていく感覚。ゲーム中に使える手裏剣をどのタイミングで使うのか。カードを出すタイミングでお互いの何かを伝え合う。点と点に意味を見出すような、解読できないモールス信号から意思を汲み取るような。そういうゲームです。

思わず電波を飛ばしてしまいましたが、遊んでみると確かにわかるはず。互いの何かを探る。そんな不思議な病みつきになるゲーム。それが本作です。やあ、面白いです。おすすめ!

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