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あらゆる要素が練り上げられた逸品! 街づくり陣取りゲームの傑作「テラミスティカ」レビュー

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テンデイズゲームズ・日本語版 テラミスティカ
テラミスティカ
おすすめ度:★★★★★
ルール難易度:★★★☆☆
運要素:★☆☆☆☆
思考要素:★★★☆☆
プレイ時間:60~150
年齢:12歳~
プレイ人数:2~5人

ボードゲーム「テラミスティカ」は、様々な特殊な行動や効果を持つ種族を担当しつつ、土地を取り合いながら覇権を競う陣取りと拡大再生産が面白いゲームです。

これをいうと数多のボードゲームファンに刺されると思うのですが、難しくなったカタンと私は思っています。ファンタジーにお馴染みだったりする沢山の種族が、自分たちの種族の存亡をかけて街を発展させていきます。色々な要素が複雑に絡み合い、それぞれがしっかりと影響し合い独特の遊び味を作り上げています。最高に面白いですね。どちらかというと陣取りゲームの方面に傾いていて、コストマネージメントが重要です。

街づくりゲームが好きな私にとって、最近で一番のヒット作品です。

やることは基本的にカタンと同じ。街を広げて資源を得、それを使ってさらに発展させていきます。土地から資源が発生するのではなく、立てた建物の種類によって産出する資源が違います。大抵の要素がアイコン化されており、種類もそれほど多くないため、一度覚えるとサクサクゲームを遊ぶことが出来ます。

どこか放牧的でゲームに集中できる

カヴェルナ、アグリコラのような放牧感がたしかにあって、自分の点数を伸ばすことに集中できるのが良いですね。だからといってソロゲーというわけではなくて、プレイヤー同士で確かに影響しあっていてゲームを進めていきます。ガチガチにやりあうこともあまり無く、楽しく遊べるゲームになっています。

これは一重に、マップ上の要素をそぎ落とし、それぞれの個人ボードに特色を出しているからでしょう。

種族ごとに遊び方が違うからこそ来る抜群のリプレイ性

とにかく種族が沢山居て、それぞれで遊び方が全く変わる。また、相性の悪い土地とかがあって、相手の邪魔をしようにもそれだけのコストを払うと自分の点数が取れないというジレンマも同時に抱えます。一方は川沿いにスイスイ街を広げ、もう一方はひたすら分散していく。マップ上にそれぞれの種族が陣地を広げていく様は楽しく、自身が点をあげるにはどうすればいいのかを考えるのもまた楽しいです。

ほかの種族の陣地に近い所に居ると、建物をアップグレードするコストが減少したり、リソースを貰えたりするメリットもあります。

全体的なコンセプトが種族同士の相互影響、共存繁栄による得点稼ぎ競争といったところでしょうか。相手を邪魔して勝つのではなくて、相手より効率よく繁栄して点を稼ぐ。そういうわけで、日本人には割と「これぞ俺の探していたボードゲームだ!!」となる人居るんじゃないでしょうか。

その凄まじいコンポーネントで怖気づいていたのですが、遊んでみるとその意外とシンプルで深みのあるゲーム性に病みつきになりました。これは面白いゲームですよ!

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