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無言の会話が楽しい三人専用協力トリックテイキングカードゲーム「オツカイフクロウの苦労話」レビューと感想

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オツカイフクロウの苦労話
おすすめ度:★★★★☆
ルール難易度:★★☆☆☆
運要素:★★☆☆☆
思考要素:★★☆☆☆
プレイ時間:12~30
年齢:12歳~
プレイ人数:3~3人

カードゲーム「オツカイフクロウの苦労話」は魔女のために様々なオツカイを達成するために皆で協力していくトリックテイキングカードゲームです。

ルール概要

場には様々な条件の依頼カードが出されており、出すカードのマークと数字の合計数がその条件に達していれば獲得できます。

親となるプレイヤーはカードを一枚出します。それ以降は順番にその種類のカードしか出せません。このルールをマストフォローと言います。

親が出した種類が手札にないときは全て出す事ができます。また、カードによっては複数の種類に属しているものもあります。

全員がカードを一枚ずつ出し終わったら確認。見事達成できている依頼があれば獲得できます。この全員が一枚ずつカードを出したら処理が一旦止まる感覚をトリックといいます。

これを繰り返しゲームに設定された点数に寄って評価が決まります。

ゲーム感想

トリックテイキングのカードゲームルールを協力ゲームに、というかなり意欲的な作品。カードの種類も抑えられており、全体的にシンプルに、かつ手堅く作られていると思います。

イラスト、カードともに質が高く、遊んでいてすごく雰囲気が出ますね。依頼カードもレベルにわけられ、初めてでもすぐにゲームが始められるように配慮されているのがわかります。

手札となるカードを基本的にハンドマネジメントによって調整していくのですが、ここでプレイヤー同士のカードを一枚ずつ受け渡す「ドラフト」の要素があったり、依頼を数枚リフレッシュしたりといったことができます。

これがなかなか良く出来ており、お互いの手札が見えない状況、かつギリギリの達成条件が突きつけられている中で、依頼の条件を揃えたり手札を渡すことによって「わかってるよなお前ら」という無言の会話がなされるわけです。

こういうところが協力ゲームの醍醐味ですよね。

それでいてトリックテイキングゲーム特有の出したい・出せないというジレンマ、ハプニングも健在。カジュアルにゲームを楽しみたい人にはまさにうってつけのゲームかなと思います。

一方で、ランダムなイベント要素といったものは本作にはありませんので、ある程度ゲームなれしているリスクマネジメントやカウンティングをある程度きっちりする、という人からすると少し物足りなさも感じてしまいます。

そういうわけで、初めてトリックテイキングを遊ぶ、カジュアルに遊ぶ、パッケージに惹かれたという方にはとても楽しめるゲームだと言えるでしょう。

三人専用ということで、なるほど確かにきっちり組み上げられている隙のないゲームですよ!

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