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貴族おじさんゲームじゃなくなった! フェイズも増えて選択肢が広がった「サンクトペテルブルク第2版」レビューと感想

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サンクトペテルブルク第2版
おすすめ度:★★★★★
ルール難易度:★★☆☆☆
運要素:★★★☆☆
思考要素:★★★☆☆
プレイ時間:60
年齢:13歳~
プレイ人数:2~5人

セカンドエディションになって帰ってきたサンペテ。前版のレビューはこちら。
ボードゲーム「サンクトペテルブルク」レビュー|Board game every day

サンクトペテルブルクは、貴族となり影響力を高め、毎ラウンド算出されるリソースを回転させてさらにのし上がり、最終的に一番勝利点を稼いだプレイヤーの勝利です。

基本的な部分は前版と変わりませんので、新しく追加された要素や調整された部分をメインに紹介しようと思います。

まず、フェイズが5つに増え、5人プレイが可能になりました。増えたフェイズは職人と建物の間にある「市場」フェイズ。市場はカード自体はお金しか生み出しません。その代わり、市場トラックをディスクが進みます。市場フェイズ終了時に、そのトラックで一番・二番目に高いプレイヤーにそれぞれ勝利点が与えられます。一ラウンド目には1勝利点/0勝利点ですが、ラウンドを進む毎にどんどん増え、最終的に6勝利点も算出されるようになります。全てのトラックで一位を独占できれば6*5で30点!! これはでかい。

次にパトロン。購入時職人-1金、建物-1金などなど、序盤から終盤まで嬉しい能力を持っていて、これがプレイヤー毎に割り振られます。その後はラウンドが経過するごとにぐるぐる回っていく。スタートプレイヤーマーカーとパトロンが組み合わされると最高ですね。

そして特殊アクションカード。これは購入するのでは無く、キープして手札として保持した後、手番に使う事で様々な効果を発揮します。他人のカードの効果を使う、半額で購入などなど、どれもこれもかなり強力に働きます。が、この要素はサンペテとしてどうなのだろう。というのがプレイ時全員感想。ゲームとして予想外の展開を生み出しますが、先手有利が加速するだけかなとも思います。

また、他にも新たなカードが幾つも追加、点数トラックに効果が追加などなど色々な要素が追加されています。

修正された要素としてはやはり建物と貴族。貴族は高額化されていて、建物もかなり調整が入っているようです。サンペテファンは間違いなく買っていて損はない内容になっていると思います。要素が増えた分、初めてのプレイヤーには説明する事が多くなりますが、前のサンペテルールで遊べるようにボードの裏は前版と同じルールで遊べるようになっています。

五人になってゲーム展開が加速された

五人になった事によって、カードの消費がマッハです。カードがぐるぐる回るため、5ラウンドから6ラウンドで終わるゲームも出てくるかと思います。そうなると貴族を集めるのがかなり大変になってくるでしょう。貴族は勝利点を吐き出しづらいため、どうしても最終章利点でがっと稼ぐしかないのですが、そのために買い集める金もカツカツになりがち。貴族に気を取られるとそのまま建物や市場で逃げ切られるような印象です。

点数を算出する要素が増えたため、単純な貴族ゲーにはならず、グッとゲーム性が高まっているような印象になります。面白いです。

人数によって大きくゲームプレイ感が変わるかと思いますが、追加された要素一つ一つがゲーム展開を豊かにしている事は確かでしょう。ボードも大きくなりイラストも綺麗になりました。様々な要素が追加されてもサンペテはサンペテ。文句なく面白かったです!

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