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暗い中で密会を! それを邪魔する者と支援するもの驚くくらい軽い正体隠匿系カードゲーム「シークレットムーン」レビューと感想

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シークレットムーン
おすすめ度:★★★★☆
ルール難易度:★☆☆☆☆
運要素:★★☆☆☆
思考要素:★☆☆☆☆
プレイ時間:10
年齢:10歳~
プレイ人数:5~8人

カードゲーム「シークレットムーン」は旅人と姫の夜の密会を支援する側と邪魔する側にわかれて互いの目的のために行動する選択肢型正体隠匿ゲームです。

このゲームでは基本的に相談が禁止されています。何故なら旅人と姫はひっそりと密会するために行動していて、それを支援する者、邪魔する者もこっそりと行動しているからです。こういう雰囲気とルールが合致しているゲームというのは、それだけで「おおっ」と思うんですよね。

ゲームの最初にまずは役割カードが配られます。それによって自分が誰なのかというのがわかります。次の行動順番カードが配られます。ラウンドが開始されると1番から順番に手番が周り、選択肢を選んでいってゲームを進めていきます。

相手が誰なのかを聞いてみたり、自分だけが確認したり。妨害してみたりといった選択肢を駆使して徐々に徐々に誰が誰なのかを判別していってゲームを進めていきます。

少しずつだれがどの陣営かがわかっていくジリジリ感、相談してはいけない事で生まれる暗黙の連携がなんとも痺れるゲームですね。

どちらの陣営にも一発逆転の手があり、最後まで気が抜けないバランスは流石と言った所。

シンプルながらきちんと推理ゲームとして成立していると思います。また、盗賊という第三勢力とも言えるカードもあり、それも混ぜるとさらに場が混乱してこれがまあなんとも楽しそうなんですよね。

正体隠匿系という事で、人狼と比較される事が多いと思うのですが、このゲームが人狼と明確に違うのはゲームが進むと正体がバレていくというところですね。むしろ正体がばれてからの工房が熱いとも言えます。少しずつ追い詰めていく楽しさと、間違って味方陣営に不利な一手を出してしまうのではないのかというリスク計算。そこが楽しいゲームです。

人狼とはまったく別の楽しさですので、人狼と比べるゲームではないというのは理解して遊ばないとちょっと肩すかしになってしまうかもしれません。

ゲームのルールとしてはラブレター、ロストレガシーからの流れを確実に感じます。カードごとの役割を理解するのに少し時間がかかりますので、一度はサクサクっと流しで遊んで見て、二回目から本番という感じでしょうか。よくぞ正体隠匿系のゲームをここまで短時間で、ミニマルに落とし込んだなと感心します。

ゲームとゲームの合間にサクサクっと遊びつつ、時間調整にもってこいですね。大人数でも遊べますのでゲーム会始めのひとつとしても良いでしょう。

箱も小さめで価格も安いのが良いですね。ちょっとした推理ゲーム、サクサク遊べる大人数のパーティーゲームをお探しの方にはオススメです。

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