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帝国を作るのには地道な生産と交易が必要なのである。沢山のダイスが嬉しいボードゲーム「ロール・フォー・ザ・ギャラクシー」レビューと感想

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ロール・フォー・ザ・ギャラクシー
おすすめ度:★★★★☆
ルール難易度:★★☆☆☆
運要素:★★★☆☆
思考要素:★★★☆☆
プレイ時間:45
年齢:13歳~
プレイ人数:2~5人

ボードゲーム「ロール・フォー・ザ・ギャラクシー」は沢山のダイスを使いそれらを資源として自分の帝国として築きあげていく交易と拡大再生産のゲームです。

ゲーム概要

ゲームの主な軸は、自身の帝国を大きくしていくために様々な施設を建設していく事にあります。それには労働力が必要であり、そのためにまず自身の持つリソースであるダイスを仕切りの裏で振ります。ダイスには建設するタイルを探す探索、そしてそれを作る建設、製品の製造、交易とそれぞれを表すアイコンが記されています。

つまり探索の出目が四つ出れば探索を四回行うことが出来るわけです。ダイスの出目がそのままアクションポイントになるわけです。他にも自身が建築した施設には能力を持つ物がアリ、それらによってダイスの出目をコントロールする事が出来たりします。

そうやって出目が確定したら、次に自分が行いたいアクションを投票します。今回でとりあえず建設をしたいならば、建設アクションのアイコンの上にダイスを出目はなんでも構わないので投票します。それを全員のプレイヤーが行ったら仕切りをオープン。アクションの実行フェイズに移行します。

この時誰も「探索」アクションに投票を行っていなかった場合、どれだけ探索出目のダイスを保有していても探索は行われません。プレイヤーのうち誰かが投票をしていないとそのアクションは完全に禁止。ダイスはカップに戻されてしまいます。そうやって全員が今回行われるそれぞれのアクションをダイス分実行したらラウンドが終了。

使用されたダイスは給料待ちの労働者として所定の場所に待機します。ダイスをもう一度使用するには給料を払う必要があり、資金を消費してカップへと戻さなければなりません。資金を獲得するには交易したり、探索する必要がある・・・。と、拡大と資金調達に奔走しながら他のプレイヤーの手元を常に監視するその手のゲームが好きな方にはたまらないものとなっております。

ゲーム感想

本作の特徴はなんといってもほぼ全てのフェイズが同時進行で行われると言う所でしょうか。やっているのはかなり重たい事をしているのに、プレイ時間は脅威の45分! ガッツリ濃厚な拡大再生産の一時を味わえます。なによりも沢山のダイスをジャラジャラ振る感じは楽しいですし、基本的なルールは非常にシンプルに作られています。

他人との絡みは「どのアクションを実行するのか」という点に収束されていますので、初心者にも楽しめるものになっているでしょう。だからといって簡単かといえばそうではなく、相手が何をしたいのか、自分は何をしたいのかを考えつつ、効率よくダイスを全て使い切っていく事が大切になってきます。絡む箇所が少ないからといって、それが「絡みの薄い」に繋がっているかといえば別で、むしろ強烈に機能しています。

「相手には建設用タイルが無い。だから探索をするはずだ」なんて考えて探索に投票しないでいたら、相手は製品の交易に投票してて探索はされずに沢山のダイスが使われず終い。意図と意図が絡み合い、ゲームは予想外の展開を幾重にも見せます。

ダイス、タイル引きと運の要素は強めではありますがどうにでもコントロールできる程度にルールが整備されていますし、ストレスなく楽しむ事が出来ます。プレイ人数も5人までと、こういったゲームでは多い方ですし、中量級ゲーム入門としてほどよくリプレイ性も高い作品だと思います。

なによりSF的テーマが堪らない! 拡大再生産好きにはもちろん、テーマ、コンポーネントと目を惹かれる方は多いでしょう。気になった方は要チェックですよ!! おすすめです。

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