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独特な交渉がくせになるシンプルなセットコレクションカードゲーム「レス・パブリカ:2230AD」レビューと感想

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レス・パブリカ:2230AD
おすすめ度:★★★☆☆
ルール難易度:★★☆☆☆
運要素:★★★☆☆
思考要素:★★☆☆☆
プレイ時間:60
年齢:10歳~
プレイ人数:3~5人

カードゲーム「レス・パブリカ:2230AD」は様々な種族を集め宇宙ステーションを建築し惑星を開拓していく交渉とセットコレクションのゲームとなっています。

本作はライナー・クニツィアが1991年に出した「レス・パブリカ」のリメイク作品。テーマがSFとなり、アートワークも勿論一新。サマリータイルや大量のカードも相まって値段に対して中々に豪華なコンポーネントと言えるのではないでしょうか。

このゲームは交渉によって手札を揃え、それによって点数となるカードを場札として集めていくのが基本的な目的となります。

手番ではまず交渉を行います。この交渉がまた独特。「○○が欲しい」か「□□をあげる」しか言えません。「○○が欲しい、□□を出します」といったカタンに代表される一般的な交渉を行う事ができません。また、交渉は手番で一回だけ行うことが出来ます。これにより、他の人が何を集めているのか。何を出そうとしているのかを確認しておき、自分に有利なように条件を出しながらゲームを進めていく必要があります。

それによって指定のカードセットを集めたらカードを提示して皆にみせて捨て札へ。同じ種族五枚なら宇宙ステーションをゲットできます。

手番終了時にカードを一枚ドローして終了。このとき宇宙ステーションが無ければ種族カード(黄)、あれば科学カード(緑)も同時にドロー出来るようになります。このようにしてちょっとした拡大再生産要素もありつつゲームは進んでいきます。

他にも細かいルールはいくつもあるのですが、基本的にはシンプル。プレイヤーにはそれぞれ目的タイルがあり、その目的を達成するためにも動いていく必要があります。この目的を達成するのにもカードが必要ですので、ひたすらカードが必要です。

欲しい物によって条件が変わってきますので、それを覚えるのに少しだけ手間がかかる感じですね。

総評としては、中々に独特な遊び味のあるゲームになっていると思います。カードを集めるために必死に交渉するのも楽しいですし、他の人の足下を見てカードをちらつかせる交渉ゲーム特有の楽しさをタップリ味わう事が出来ます。

反面、昔のゲームではありますので今遊ぶと少し物足りなさを感じたりもします。

札運も必要ですので、そこをどう交渉でおぎなうのかという戦略性は感じます。どういったルートでカードを取っていくのか、どう交渉していくのか。そういったじんわりとした楽しさがあるように思います。逆に言うと、他のプレイヤーの動向、場札を読めずに自分の都合ばかり考えるとゲームに絡めないということ。どう手札を削っていくのか。その判断が重要で面白い所かと。

テーマが中々に面白いですし、カードのデザインがスッキリしていますのでルールが理解できればあとはさくさくっと楽しむ事が出来るのは良いですね。

ボードゲームは古いゲームがどんどんリメイクされるのも大きな魅力。交渉ゲームというのはありそうでなかったりしますからクニツィアの交渉ゲームがどういうものなのか、遊んで見るのもまた楽しいのではないでしょうか。

テーマ、交渉ゲーム、大量のカード、目標達成。そういった要素が好きなら楽しめる作品だと思います。パーティーゲームではないので大きな盛り上がりはありませんが、声を出していくゲームではありますしテンポ良く進むのでさくっと遊べるゲームでもあるかなと思いますよ。

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