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昔懐かしダイスカードゲームという感じ「ロードス島戦記 戦乱の覇王」レビューと感想

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ロードス島戦記 戦乱の覇王
おすすめ度:★★☆☆☆
ルール難易度:★★☆☆☆
運要素:★★★★★
思考要素:★☆☆☆☆
プレイ時間:60~120
年齢:10歳~
プレイ人数:4~6人

ボードゲーム「ロードス島戦記 戦乱の覇王」は、カードによる数字比べにダイスロールのメカニクスを追加したシンプルなカード・ダイスゲームになっています。プレイヤー達は「ロードス島戦記」に登場する様々な王となり、光陣営と闇陣営に分かれて覇権を競います。

なんとも昔懐かしいこの感じ。ロードス島戦記は実際読んだこと、見たことも無いのですが誰もが知っている題材ですので名前に見覚えのあるものがちらほら。

にしても、主人公達は手札カードと扱い、プレイヤーはそれぞれ王を担当するのですね。王達がそれぞれの衛兵のような扱いで作中キャラクターを使っていく感じですね。

ルールブックもなんとも年季が入っています。

ゲームとしては、クエストカードが配られ、その条件に合致するように装備品や手札を揃えながら点数を稼ぐというシンプルなもの。手番では他のプレイヤーの攻撃や装備品のゲットするために動くことが出来ます。規定数字になるように手札をプレイしたり、装備品を選択してダイスロールをして数字比べをするシンプルな基本ルールになっていて、さくさくっと遊べるようになっています。

全体的に難しい所もなく、昔懐かしい日本ゲームという感じですね。ちょっとTRPGライクといった感じでしょうか。

点数元となるクエストが割と無理難題が多く、特定の装備を集める、特定の手札構成をするなど、他人から簡単に妨害可能な要素によって構成されるもの、運を要求する物が多く、これによってゲームが停滞気味になりがちです。プレイ時間も長くなりがち、装備品山札が無くなればさらに妨害要素が追加されてプレイ時間が引き延ばされ、収束性も良いとは言えないのでいつ終わるのかまったくわからないという状況になります。

プレイヤーキャラクターの光陣営、闇陣営に合わせた手札をプレイしないと効果がないという縛りもあり、さらにはクエストとの絡みもあるので、カード一枚プレイするにも思考時間がかさみ、全体的にダウンタイムもかなり気になるものになってしまっています。

キャラクターそれぞれの特殊能力もかなりピーキーで差がバランス崩壊レベルで存在するのも目につきます。

と粗も多数見受けられますが、現在も多数のボードゲームを製作しているグループSNE。TRPGも多数手がけるからこそのボードゲームに脈々と受け継がれる良いところと悪いところの流れを見る事ができ、今のゲームと比べるのも中々に楽しい作品となっていると思います。

多人数でのんびりと、懐かしみながら遊ぶには中々に良いゲームだと思いますし、なによりもファンアイテムとしての価値もあるかなと思います。

時間がかかるところを少しアレンジしてさくさくっと遊べるようにしてみれば中々に盛り上がる物にもなると感じます。

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