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加速していくゲームプレイと中毒性マックスのワーカー構築プレイスメント!? ボードゲーム「レイルロード・レボリューション」レビューと感想

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レイルロード・レボリューション
おすすめ度:★★★★★
ルール難易度:★★★☆☆
運要素:★★☆☆☆
思考要素:★★★☆☆
プレイ時間:45~90
年齢:12歳~
プレイ人数:2~4人

ボードゲーム「レイルロードレボリューション」は線路を広げ駅を立て、電信網を広げていくことで自分の会社を大きくしていくゲームです。

ルール概要

プレイヤーはプレイヤーボードと労働者コマ、各種リソースを所持しています。共通マップには電信網と線路網などが描かれています。

手番では所持している労働者コマをプレイヤーボードに配置してアクションを行います。この時、労働者コマの色に応じて付随するサブアクションを実行することができます。

労働者コマは何色でも、何個でも同じアクションに置くことが出来、手番時に個人ストックにもうコマがない場合はプレイヤーボードにあるものを全て個人ストックに戻してから配置します。

これを繰り返し、線路網や電信網を広げ様々なアクションや効果を発動させていき、最も勝利点を獲得したプレイヤーが勝利します。

ゲーム感想

根本にあるのは単純なネットワーク構築と拡大再生産。獲得していく効果タイルと労働者コマによって様々なアクションを実行していき、目標を達成していくわけですが、なんといっても特徴的なのが労働者コマ。

本作はワーカープレイスメントの皮をかぶっていますが、普通なら労働者コマを一度置いたアクションはもうできない、という縛りがあるはずなのにそれもなくポンポン置くことができちゃう。じゃあどんどんコマを増やしていって置いてけばいいじゃん、というとそうでもない。

最初は全員白い一般労働者コマといずれかの色の専門労働者コマを持っています。これを使いアクションを行います。一度使った労働者コマは個人ストックが全てなくなるまで再度配置に使うことはできない。これに気づいたときの衝撃。

例えばオレンジの労働者アクションをしたい。しかし今ストックにあるのは白3とオレンジ1、ここでオレンジを使うと残った白も使い切らないとオレンジは再度配置できるようにならない! この悩ましさ。

そしてこれに気づいた時にぐっと広がる視野。加速するゲームプレイ、広がるネットワーク。たまりませんよこれは!

これはワーカープレイスメントとデッキ構築の組み合わせ、ワーカー構築プレイスメントとでも言うべき一つのルールによってぐっと深みを増した発明品のような作品だと感じました。

利用可能なワーカーの色構成を構築し、目標達成によりどんどんワーカーを消して圧縮し、アクションを効率よく最大限に利用していく。見通しの良いほぼアブストラクトな盤面も手伝い他のプレイヤーの動向もわかりやすく、快感値の高いゲームに仕上がっています。

重量級ゲームをある程度プレイした事がある方、新しいゲーム体験を求めている方にはピッタリの作品ではないでしょうか。アイコンもわかりやすく、プレイ時間も短め、二度、三度遊ぶとどんどんゲームが加速していく中毒性が高い作品です。文句なく面白いです。

あえて他作品を挙げると「ロシアンレールロード」「ドミニオン」「オルレアン」「シニョーリエ」といった作品群を聞いてピクっと反応する方には是非とも遊んで欲しいゲームです。オススメ!!

他のボードゲームのレビューはこちらです→オススメ度順ボードゲームレビュー一覧

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