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どこか懐かしいバラエティテイストが話題を加速させる! クイズの皮をかぶったパーティーゲーム「クイズいいセン行きまSHOW!」レビュー

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クイズいいセン行きまSHOW!
おすすめ度:★★★★☆
ルール難易度:★☆☆☆☆
運要素:★☆☆☆☆
思考要素:★☆☆☆☆
プレイ時間:30
年齢:10歳~
プレイ人数:3~10人

パッケージからも漂う昭和って感じのバラエティ雰囲気が良い感じ。「クイズいいセン行きまSHOW!」は答えのないクイズゲーム。じゃあどうやって正解を決めるのか? それは参加者全員の回答を見て決める!!

コンポーネントにはホワイトボードと沢山の出題カードが入っていて、親がカードを見て問題文を読み上げる。問題文だけで、そのカードには答えなんて書いてありません。例えば「買い物で貰ったお釣りの1円玉を毎回貯金したら一年でいくら貯まる?」なんて問題が出て、皆で「誰基準だよ!?」という所から始まります。ここから定義を皆で決めていく。「大体一日に何回くらい買い物に行くのか?」「コンビニだと大抵もらうよね」「家をでる回数がある程度多い人は溜まりそう」という感じで自由に話してホワイトボードに数字を書く。

全員が答えをかけたら答え合わせ。真ん中の「いいセン」行けた回答を出せた人は見事得点。一番上と下の「いいセン」行けなかった回答を出したらマイナス点。答えのないクイズ。すごく自由で緩くて「これ本当にゲームなの?」と思えるくらいのバランスがなんともちょうどいいです。

画像は「男5人、女5人でバーベキューをするとしたら肉は何キロ用意する?」という問題。幹事をよくやるような人はここで「平均したらこんくらいだよな。ちょっと余るくらいがちょうどいいわ」って感じでリアル目な数字を書いちゃって、それが裏目にでて仲良く一番上へ。そういう時の「うわー!!」という予想外さが楽しい。うん、パーティーゲームだ。

初めての人ととりあえずやるゲームに

このゲームを勝ち負けとか楽しさで見ちゃうと、そこまでエキサイトするわけでもなければ、繰り返して遊ぶようなリプレイ性も無いんですよね実は。でも、ある一定以上はキチンと面白い。そして何より、このゲームは人と会話してお互いの認識をすり合わせるっていう部分がゲームとして組み込まれています。

出題される問題文はどれもいい感じに曖昧で「相談」が必要なんですよ。そこで他の人と会話が必要になる。勝つためには、皆がその問題に対してどういう認識でいるのか知らなくちゃいけない。dixitやキャットアンドチョコレートとはまた違う、会話によるコミュニケーションが組み込まれていて、それが自然に出来る。

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どうしてもコミュニケーションゲームって、得手不得手ってのがあるんですよね。そのゲームに対して、苦手だなっていう人がかならず居ます。けどこのゲームはほとんどそれがない。初めての人と会話するためにきっかけとしてのゲームに「クイズいいセン行きまSHOW!」は凄くピッタリです。10人まで遊べるのもいいですね。時間も短め。やめたい時にサクッと辞めることが出来ます。最初の取っ掛かりに、ギコチナイ雰囲気が見れたらとりあえずこれを遊んでみるというのがいいでしょう。

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