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電力会社 | |
おすすめ度:★★★☆☆ | |
ルール難易度:★☆☆☆☆ | |
運要素:★★☆☆☆ | |
思考要素:★★★☆☆ | |
プレイ時間:120 | |
年齢:12歳~ | |
プレイ人数:2~6人 |
電力会社は、文字通り電力会社を運営し、発電機を買い、発電所を設置して電力を供給してお金を稼ぐシンプルで基本に忠実に拡大再生産ゲームです。
一つ一つのルールは凄くシンプルで、特に迷うこともなく遊ぶことが出来るかと思います。時間も二時間と長めですが、こういったネットワーク構築の建築ゲームで珍しいことでもないでしょう。発電所を買うためにはオークション形式で競り落とし、燃料は買えば買うほど高くなるのど、一つ一つの要素がリアルで良い感じです。
リードが難しいゲーム
このゲーム、発電所を立てていくことが目的なのはいいのですが、リードしようとして一気に立てると手番が遅くなり、成長が難しくなります。基本的に先手番が非常に有利に作られていて、すぐに追いつかれます。ゲーム全体にかけて団子状態で進行するので気が抜けません。そういう意味でゲーム全体に対して「先を読む」というのが非常に重要になっていて、むしろそれだけがこのゲームのキモなんじゃないかと思ったりします。
あえて発電所を立てずに収入を維持し、発電機を充実させて、ある程度きた所で一気に建築してみたり、先行してみたり。そういう水面下の駆け引きがとにかく熱いかなと思います。
フェイズが3ステップくらいあって、それによってゲーム展開が加速していきます。まあ基本的にやることは変わらなかったりするので見た目ほどテンポがよくなるような感覚はありません。
計算の山
このゲーム、発電網を広げるのに二桁の計算をひたすら行います。電力網を広げるのに12金、街に設置するのに10金合わせて22金、くらいなら簡単ですが、一度にいくつも立てるとドンドン計算量が増えていきます。燃料を買うにも計算、オークションで発電機を落すにもその後の展開で使う金額を計算と。プレイ中ひたすら計算を強いられます。他のゲームだと扱う数字は一桁とかになるのでそこまで大変じゃないんですが、このゲームは割りと大きな桁になります。
ここらへん、もう少しシンプルにしてくれても・・・と思わなくもないですがしかたのない所なのかなとも思います。
ともあれ、そうはいっても先程言ったように先行しづらいゲームですので手なりで遊んでもそれなりに健闘できたりします。そういう意味では置いてきぼりにならずに遊べて暇になったりする事はありません。
細かなルールが多い
人数やフェイズによってとにかくルールが変わります。プレイ人数によって調整されるのはいいのですが、確認で結構時間を取られます。フェイズ進行で変化する燃料増加量はまだかわいい方で、発電機の増え方に始まり色々な部分で調整が入ってきます。それらの把握がとにかく大変。
基本のルールはシンプルなのに、そういう枝葉が多いと遊ぶのが割りと大変ですね。デラックス版が出てて、ある程度のユーザビリティは改善したようです。
色々言いましたが、シンプルながら骨太で良いゲームだと思います。そのコンセプトとクスリとする嫌にリアルな各種ルール。ボードゲームらしいボードゲームなので、一度は遊んでみるのがオススメです。
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