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狂気のコンボに悲鳴が止まらないヒリつく協力ボードゲーム「パンデミック:クトゥルフの呼び声」レビューと感想

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パンデミック:クトゥルフの呼び声
おすすめ度:★★★★☆
ルール難易度:★★☆☆☆
運要素:★★★☆☆
思考要素:★★★☆☆
プレイ時間:40
年齢:14歳~
プレイ人数:2~4人

ボードゲーム「パンデミック:クトゥルフの呼び声」は世界を狂気に包み込む邪神を復活を阻止する探索者となり、協力しながら奔走するダイスあり、特殊能力ありの緊張感たっぷりの協力ゲームとなっています。

ルール概要

プレイヤー達の目的は同じ柄のカードを五枚ずつ集め、それによって4つある地域にある各ゲートを閉じることにあります。

手番ではアクションポイントが割り振られ、これによってマップ上を移動したり、邪教の使徒を撃退したりしていきます。

行動が終わるとマップ上に邪教の教徒が増えたり、おぞましいオールドワンが活動を開始したりとプレイヤー・ゲーム間でアクションをしていくようなイメージとなっています。

街を巡り情報交換をし、ショゴスと言われる怪物を撃退し、アイテムを駆使し見事ゲートを封印する事ができればプレイヤー達の勝利となります。

ゲーム感想

ボードゲーマーにとっては有名すぎるタイトル「パンデミック」のクトゥルフバージョン、という事で非常に注目度が高い作品となっています。

ゲーム自体もそうですが、コンポーネントも相当がんばっているなと思います。かなり精巧なフィギュアが同封されており雰囲気抜群。これでこの価格ですからコストパフォーマンス相当良いです。

ベタ塗りだけでも雰囲気があって没入感たっぷり。

ゲームとしてもすごく緊張感があって、プレイヤーの分身である探索者にはライフのようなリソースである「正気度」というものが設定されています。街に出現する怪物やこの世のものではないアイテムなどを使用するとこの正気度が減る可能性があります。

この身を削って事態にあたっていく感じ。世界は刻一刻と狂気へと進んでいく中で奮闘する孤独感っていうのがゲームとしてきちんと表現されているのがたまりません!

ルールもかなりシンプルに、けれどもしっかりと作りこまれていて繰り返し遊べる骨太なゲームになっています。

パンデミックとの違いについて説明しますと、元作であった4つのウイルスという区分けはなくなり邪教の信徒という物にまとめられています。ウイルスではなく人間ですので、四人以上集まっても分裂しません。

それで何が起こるのか。様々な特殊効果を持つオールドワンが目覚めます。これがもうどれもこれもすさまじい。手がかりカードをさらに一枚要求してきたり、さらに信徒が増えたり、ショゴスが増えたり本当になんでもあり。

信徒自体もマップ上にどんどこ出現していきますので、足りなくなっちゃうという事も出てきます。本作では信徒がこれ以上ゲームに出せないという時もゲームオーバーですので常にピンチ。

ルールとしてはパンデミックよりもシンプルに、しかしゲームとしてはイベント性がましてさらにエキサイティングに。きちんと別の楽しさを持った作品になっているのではないかなと思いますよ。

パンデミックをすでに持っている方も、協力ゲーム好き、パーティーゲーム好きな方にもおすすめできるいい作品だと思います。むちゃ面白いですよ!

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