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固定メンツで一度しか遊べない豪華すぎる遊びきりボードゲーム「パンデミック:レガシー シーズン1」レビューと感想

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パンデミック:レガシー シーズン1
おすすめ度:★★★★★
ルール難易度:★★☆☆☆
運要素:★★★☆☆
思考要素:★★★★☆
プレイ時間:60
年齢:13歳~
プレイ人数:2~4人

ボードゲーム「パンデミック:レガシー シーズン1」はボードゲーム「パンデミック」のバリエーションかつ豪華版とも言える位置づけで固定メンツで12ヶ月に渡る連作シナリオを一回遊ぶためだけに作られたなんとも贅沢なゲームです。

※画像はあえてボカされています。

ルール概要

基本的に手番でやることは「パンデミック」となにも変わりません。目的はボード上に蔓延するウイルスコマを駆除して特効薬を四種類完成させる事。

手番でやることは基本的にシンプルで、移動、ウイルスの駆除、カードの受け渡しといったもので、それらに割り振られたアクションポイントを消費して行動していきます。

手番が終わることに世界各国にウイルスが蔓延しカードが補充されます。

途中ウイルスが大量発生するエピデミック、近隣地へと爆発的に増えるアウトブレイクなどが発生しつつ見事シナリオごとに設定されたクリア条件を満たすとプレイヤーの勝利となります。

そう、本作はシナリオがあり、ゲームの最初、もしくは途中でクリア条件が設定されストーリーが展開していきます。それによってマップの情勢は変化し、遊んだメンツごとに全く違うゲーム展開を見せていきます。

ゲーム感想

たった一回、一連のゲームプレイのためだけに作られたボードゲーム。それが本作「パンデミック:レガシー」です。基本的なゲームプレイは元作品である「パンデミック」とほぼ変わらないゲームとなっています。

本作を少しでも「遊ぶつもり」ならこれ以上の文章を読むことはおすすめしません。情報を見ずにメンツを集め、連絡を取り、スケジュールを合わせ、ゲームをプレイする事を強くおすすめします。

一つ一つの要素、体験、なんなら包装を剥がす所から、本作の「ゲーム体験」は始まっています。

さて、レビューの続きをしましょう。

一回のプレイを一月として12ヶ月分のストーリーが展開し、どんどん状況が変化していくハリウッド映画ばりの壮大さを見せるシナリオ。追加されるルール、コマ、カード、シール!!

箱を開けるとボードと「機密事項」と書かれたファイルが顔出し、さらにその下には封が切られていない箱がびっしり。

ウイルスが蔓延した土地にいるキャラクターはダメージを受け、場合によっては死亡。キャラクターカードは破り捨てられもうゲームに参加することはできません。

なんという贅沢なゲームなんでしょう。アウトブレイクが発生すると街は混乱に陥り、ボードにシールがはられます。世界は傷を負い、今後のゲームにも響きます。

敗北しても時間は巻き戻りません。ゲームがクリア不可能になった時でもプレイヤーは諦める事は許されないのです。「次のプレイを有利にするために今できることは何か」、その模索、戦略の切り替え、白熱したゲームプレイ。

言葉を重ねた所で本作の魅力を語り切ることは不可能です。だってそうでしょう? 固定メンツでたった一回遊ぶことにターゲットを絞り、12個の連作シナリオ、コンポーネント、ルールを8000円という価格で提供される本作が面白くないわけがないのです。

本作は間違いなくプレイヤーに唯一無二の体験を提供してくれると思います。それが苦痛であれ、快感であれ、何かを残すことは間違いないと言えます。

この作品がボードゲーマーに要求するものは多くあり、何をしても許しあえる面子、その人たちで集まれる時間と機会、ゲームに対する真剣さ。それらをクリアしてこその最高のゲーム体験が提供されます。

本作を遊ぶことのできる条件が揃っているなら、遊ばない手はありません。是非とも手にとり、遊んでみてください。家族同士であれ、友達同士であれ、箱を開けて振り返り語り合える、そんな特別なゲームになることは間違いありません。

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