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ひりつく選択と特殊カードの読み合いが楽しい同人ボードゲーム「オフィル 神秘の黄金郷」レビューと感想

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オフィル 神秘の黄金郷
おすすめ度:★★★★☆
ルール難易度:★★☆☆☆
運要素:★★☆☆☆
思考要素:★★★★☆
プレイ時間:30~40
年齢:14歳~
プレイ人数:3~4人

ボードゲーム「オフィル 神秘の黄金郷」は、遺跡に入り、誰よりも財宝を集めることが目的の行動選択と特殊カードによる読み合いがひりつくゲームとなっています。

ルール概要

カードの列が複数あり、端が遺跡の入り口を表します。入り口にはポーンが置いてあります。手番ではこのポーンが配置されている入り口の1つを選択します。ポーンの数だけカードを獲得し、これを自分のものとして手前に配置していきます。

カードは基本的に財宝を表しており、種類ごとに並べていくのですが、この並べ方が本作の面白い所で、取った順番に古いのが下、新しいのが上というふうに置いていきます。最終的に、一番上にあるそれぞれのカードの数字が点数になります。なので、効率よくカードを集めつつも、高い数字をできるだけ維持するのが基本的な進め方になります。

カードを並べたら、選択した入り口からポーンを全て取り、今回選択した入り口以外を選び、そこから時計回りに1つずつポーンを配置して手番が終了します。

これを繰り返して、得点計算で各種財宝についてやマジョリティによって点数を得て、最終的に得点の高いプレイヤーが勝利します。

ゲーム感想

非常にひりつくゲームになっています。どこの入り口を選択するのか、そしてどこにポーンを配置していくのか。この選択がまず面白い。ゲームが進行していくと入り口が減っていき収束していくとこの苦しさもまた強くなってきます。

財宝を効率よく獲得したいが、どうしても数字が更新される。他人を邪魔したいが、どうしてもここは旨味を上げてしまう。このジレンマがなんともひりつきます。

そして本作には特殊カードもあって、これが非常に強力、かつ状況に左右されるものとなっています。ゲーム開始時にドラフトで選択する形となっていますので、どのカードが行き渡っているかは把握しています。それを踏まえて誰が、どのタイミングであのカードを出すのか? という心理戦も同時に展開される。

本作はそのゲーム性から最初はのんびりと進行していくのですが、展開が進むに連れてその速度感もアップ。徐々にのめり込んでいける楽しさ秘めています。

アブストラクトチックなゲーム性に特殊カードによる読み合いがプラスされ、ジリジリとした「状況を作る」楽しさを味わえるかと思います。

小箱ながらほどよく重量感もあり、ゲーマーズゲームでもありつつ、ファミリーゲームとしても楽しめるそんな懐の広いゲームになっているかと思います。

どこか懐かしさも感じつつ、最近のメカニクスの匂いもする、そんなゲームです。見た目にもルールにも隙のない作品です。面白いので、ぜひ遊んでみてください!

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