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モンスターメーカー | |
おすすめ度:★★★☆☆ | |
ルール難易度:★★☆☆☆ | |
運要素:★★★★☆ | |
思考要素:★★☆☆☆ | |
プレイ時間:30 | |
年齢:8歳~ | |
プレイ人数:2~6人 |
カードゲーム「モンスターメーカー」は、ダンジョンに潜ってお宝を探しつつ、他プレイヤーを邪魔して誰よりも脱出し、かつ価値のあるお宝を持ち帰る対戦ゲームとなっています。
ルール概要
手番では、手札からカードを1枚をプレイします。自身の前に迷宮カードを出して進むか、他人へとモンスターカードを出して邪魔をする等ができます。
ゴールとなる100まで迷宮を進めることができたら宝物をゲット、折り返して同じ数だけまた迷宮カードを出して戻ってくる必要があります。
全てのプレイヤーがそれぞれでこれを行い、生きて帰り、最も価値のあるお宝を獲得できたプレイヤーが勝利します。
モンスターを押し付けられたらキャラクターカードなどで退けられたり、道中にお宝を発見したり、トラップによるアクシデントなど、様々なカードによってゲーム中にイベントが発生する、ファンタジーフレーバーらしいゲームとなっています。
ゲーム感想
非常にシンプルなカードの出し合いの中に、イベントカードやモンスターカードによってわちゃわちゃと盛り上がる、バカゲーに仕上がっています。
なにより、キャラクターやモンスターたちのイラストがすごく良い!!! かわいいしカッコいい、そんな雰囲気あるイラストに彩られています。
1ゲームがさっくりと楽しめますので、何度も繰り返して楽しめるようになっていると思います。
迷宮を進みながら、他プレイヤーの様子を探り、いい感じになってそうならモンスターをおしつけたり、逆に押し付けられたり。そういうゲームが好きなら本作はおすすめです。
そこまで難しい効果などはありませんので、一度遊べばすぐに把握できる簡単さになっていると思います。
ゲーム自体はちょっと昔、日本で発売された古いタイプのカードゲームで、その雰囲気を残しつつ、リメイクとして蘇った、という感じですので、そういう意味でどうしても今風ではないと言えます。ただ、変わらない楽しさ、盛り上がりがありますし、今遊んでも全然色あせない、本作だけが持つ固有のしっかりとした面白さがあると思います。プレイ人数も多いですし、絵柄に惹かれた、という人にも文句なくオススメできると思います。
とはいえ
とはいえ、です。カードのテキストが全体的に説明不足で、プレイが途中で止まるレベルで不足しているものがいくつかあります。
トラップカードは「山札からドローされた時に」発動しますが、それがカード自体には書かれておらず、ルールブックを参照する必要があります。
キャラクターカードの聖者は、「手札から捨て札にすることで」その効果を発動しますが、それもまたルールブックを参照する必要があります。
お宝の「オープン」は、絶対に捨て札にすることは出来ませんが、それもまた同様です。さらに、その説明文には「復路(帰り道)の距離に+10」するとありますが、これは読みようによっては移動距離が短縮されるとも読み取れます。必要距離に+10とするなど、誤解が起きづらいような文面である必要性が感じます。
このように、それぞれのテキストについて、ルールブックなどで確認する必要がどうしても出てきてしまい、それぞれの説明がルールブック内で散ってしまっており、処理に躓くたびにルールブックを探す必要がどうしても出てきます。どうしてもルールブックや別紙参照の必要がある場合、それぞれの処理をまとめたページを用意したり、サマリーカードなどでまとめるなど、やりようはあると思いますし、カード自体に書く余裕はあるかなと感じます。
往年の名作のリメイクとして、過去の雰囲気を残したままのリメイク、というのもわかりますが、プレイアビリティの面ではもう少し配慮をしても良かったのでは、と思うのが正直なところです。とても楽しく、リプレイ性が高く、中毒性もありますので、一度遊んでしまえばハマってしまえる、素敵なゲームですので、その一回でちょくちょく止まってしまうのは、とてももったいないな、と思ってしまいました。
繰り返しますが、可愛いイラスト、盛り上がるゲームプレイ、へんてこな展開が巻き起こるバカゲー感が楽しいゲームです。一度は遊んでみることをおすすめしますよ!
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