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行動計画とワーカープレイスメントと株とカード購入と・・・要素タップリのゲーマーズゲーム「モンバサ」レビューと感想

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モンバサ
おすすめ度:★★★★☆
ルール難易度:★★★★☆
運要素:★★☆☆☆
思考要素:★★★★☆
プレイ時間:75~150
年齢:12歳~
プレイ人数:2~4人

ボードゲーム「モンバサ」は植民地を舞台とした会社による熾烈な争いを支援する投資家となり他のプレイヤーと競う要素タップリのゲームとなっています。

これがボード。もう見ただけで要素が多いのがまるわかりですね。大量の家コマ、わかれたトラック、カード群。これでワクワクするのは間違いなくゲーマーの証ですよ。

家コマはそれぞれが貿易会社の貿易所を表していて、それがマップ上に配置されていくことによって株価が上昇していく仕組。プレイヤーの手番にてアクションを行うことによってこれをマップ上に配置していくことができます。プレイヤーは株を持っているだけなので、どの会社に投資していくのか見極めていくのが非常に重要になっていきますね。

このゲームはラウンドの最初に手札から三枚のカードを選択し、それをラウンド中に使っていくことで進行していきます。

それ以外に、プレイヤーはワーカーを二つもっており、ボードにあるアクション枠にワーカーを配置する事によってゲームを様々なアクションを行う事が出来ます。

つまり三枚のカードと二つのワーカーで、ラウンド中に最大五アクションすることになるのです。これによって株式トラックを進めたり、ゲームを有利に進めるためにカードを購入してデッキを強化したり、目的タイルを達成して報酬を貰ったり。あらゆる要素を駆使してゲームを有利に進めていくのです。

要素が多すぎて全てを説明する事は難しく、大分はしょりましたが、ワーカープレイスメント、デッキ構築、陣取り、株、依頼達成などなどの要素がてんこ盛り!! 似ているゲームは中々思いつきませんが、行動を効率よく計画するところやデッキを構築していく所が「ロココの仕立屋」に近い物があります。

完全なゲーマーズゲームであり、さらには二手先、三手先まで計画しながらゲームを進める必要がありますので、相当な経験値ゲームだと言えるでしょう。そしてまた、何度も繰り返したくなる魅力を備えています。カードによって効率よくアクションを計画し、他のプレイヤーの思惑に乗っかり点数を稼ぎ、ワーカープレイスメントでのさしあいも睨む。

計画と臨機応変さ、そしてゲーム全体のマネジメント能力が必要になる久々にワクワクするタイトルでした。文句なく面白い。

要素が多いながらも、基本的に直感的であり、スムーズに遊べるのも大きな魅力。勝利点の稼ぎ方も様々な方法があり、色々と試せるのが良いですね。一度遊んでみればその楽しさにドップリなのは間違いなしかと思います。

一方メカニクスが多い分、一つ一つのアクションについてルールの小枝が多い印象は拭えません。遊び始めると割とサクサクですが、初見ではどうしても難しい所がありますね。二回目からが勝負。そんな重量級ゲームといえるでしょう。

陣取りとはまた違う、全員の思惑が交差する点数の伸ばし合いという趣が強い本作、割と色々な人に楽しめる一品に仕上がっているのかなと感じました。

大量のメカニクス、ゲーマーズゲームが好きな方は文句なくオススメです。面白いですよ!!

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