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お? まいどありぃ!! 奪ったり奪われたりと邪魔のしあいが楽しいボードゲーム「ミレグラツィエ」レビューと感想

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ミレグラツィエ
おすすめ度:★★★☆☆
ルール難易度:★★☆☆☆
運要素:★★☆☆☆
思考要素:★★☆☆☆
プレイ時間:30
年齢:8歳~
プレイ人数:2~4人

ボードゲーム「ミレグラツィエ」は貴族となって依頼通りに町を巡りつつ、他人の番では泥棒となり貴族を襲うという、なんともにぎやかなゲームです。

コンポーネントである組み立て式コンパスが味を出しています。プレイヤー駒もそれぞれ造型が違っていて凝っていますね。こういうの大好きですよ。

ボードには様々な町があり、その中には目的地タイルが設置されているものがあったりします。この町につくとそのタイルが貰え、目的地へとこれを運べば点数というシンプルなもの。しかし、それを邪魔するのが他のプレイヤーです。道にはアルファベットが振られていて、プレイヤーはコンパスでそれを指定。手番の人がそこを通ったら威勢良く「ミレグラツィエ!!」と宣言してオープンしましょう。

自分の番では貴族となって目的地まで進み、他の人の番では泥棒になる。その二つのフェイズが良い感じですね。泥棒で見事読み切って襲うことができると点数が貰え、逆に襲われると目的地タイルを失う事になります。

相談は禁止ですので、泥棒同士でも連携を取るのが大変だったりして、そこがまた面白いわけですよ。

皆がどこに張っているのか予想しつつ、それをかわしたつもりで引っかかったりハプニングが毎回起きて盛り上がります。また、歩数を一個減らせば護衛を指定した道に付ける事ができて比較的安全に道を渡ることもできたりします。

ルールは本当にこれだけですので、子供でもお手軽に遊ぶ事が出来ますね。目的地ボードが失われるのは痛いですが、思ったほどショックは大きくありませんので楽しく遊べると思います。

他人の手番でも出来る事があるのでダウンタイムは感じずテンポ良く楽しめると思います。

ただ、ゲーム自体に大きな変化がないのでちょっと淡々とする瞬間があります。ゲーム自体30分と短い部類ではありますが、どこか間延びしている印象があります。通ることのできる道のデザインが複数あり、それによって迂回路がどうしてもできてしまうので緊張感が薄いのかなという感じですね。大人が遊ぶにはちょっと戦略的要素が少ないかもしれません。

ここの部分が解消できれば病みつきになるポテンシャルはあると思うのですが。ちょっと残念。

テーマとルールの合致、雰囲気は中々あるゲームだと思いますし、どこか原始的な楽しさもあると思います。子供は好きそうな感じですね。

家族で遊ぶゲームとして、コンポーネント、雰囲気に惹かれたならオススメかと思います。要素は少なくシンプルですから、「ハゲタカのえじき」などのバッティングゲームの次のステップとしても良いのではないでしょうか。見た目に凝ったゲームは流通が途切れがちですし、持っておいても損はないかもしれまえせん。なかなか特徴的なゲームです。

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