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ボタンの盾を持ち、まち針の剣で悪を刺す。凶悪な猫や蜘蛛と戦うRPGボードゲーム「マイス&ミスティクス」レビューと感想

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マイス&ミスティクス
おすすめ度:★★★★☆
ルール難易度:★★☆☆☆
運要素:★★★☆☆
思考要素:★★☆☆☆
プレイ時間:120
年齢:7歳~
プレイ人数:1~4人

ボードゲーム「マイスアンドミスティクス」は様々なスキルを持ったネズミとなり、敵の手に落ちた国を奪還するために奔走する重厚なストーリーが楽しい協力ゲームとなっています。

ゲーム概要

シナリオを選択したら、代表者がストーリーを読み進めながらゲームが開始されます。シナリオ毎に指定されたキャラクターを選択し、行動を開始。誰が行動をするのか、というのは通常のゲームとは異なりイニシアチブで順番となっています。味方側の行動の合間にも敵が動いたりしてきて気が抜けません。さらには同じタイプの敵は一度に全員が行動してきます。

手番でできる事は基本的に移動や攻撃、回復さらにはそれぞれの能力としてある特殊行動といった物で、RPG系のゲームをあそんだ事があるならさほど混乱する事はないでしょう。

マップボードには裏と表があり、マップ移動のためにこれを裏返して他のマップと絵合わせして問題無ければ移動成功。となるようなギミックなどもあり随所にある工夫が新鮮で楽しいです。

戦闘はオーソドックスなダイスの振り合いになります。剣の数と盾の数でダメージを受けるかどうかが決定されるというもの。

また、定期的に獲得出来るリソースとしてチーズが貰え、これもまたなんともかわいらしい。一方でゲームはシナリオと共に中々に重厚であり、歯応えのある物になっています。

ゲーム感想

シナリオ冒頭の導入文の時点で10分程度の読み上げが入る、そんな物語重視のゲームですから、ルールブックとは別になかなかの厚みのあるシナリオブックが一緒に入っています。

基本的な協力ボードゲームでは、ゲーム中にちょこちょこっとした文章が挟まる程度でここまで物語がメインに来る事はありません。内容は分かりやすいファンタジーベース。イラストも中々かわいらしく、「ねずみ」である事が苦手でなければ素直に楽しめる作品になっているかと思います。

難易度も中々歯応えがありながら、キャラクター毎にやることがきちんと分かれていますので混乱する事はそこまでないでしょう。

フィギュアも中々凝っており、写真のように色を塗るとぐっと雰囲気が増します。さらに良いのは、主人公達のフィギュアは勿論、敵のフィギュアもしっかりと用意されている所。否が応でも盛り上がります。戦闘もダイスの振り合いでシンプルですし、行動指針がそれぞれ決まっていますので先を見ながら動く事が出来てストレスなく物語に集中できます。

また、マップにあるマス目変わりの石畳などは大きさが歪になっていたりして、これがまたなんとも良い雰囲気を出しています。椅子、テーブルなど身の周りの物が高低差の表現として使われておりそれもまたグット。マップ外から現れる足しか登場しない猫を初め、敵は皆凶悪そのもの。パッケージ、フィギュアでピンと来たら文句なくオススメ。マストバイの一品ですよ!!

しばらく翻訳板の流通が途切れておりこの度日本語版の発売となりました。気になっていた方はこの機会を逃さないようにしましょう。

他のボードゲームのレビューはこちらです→オススメ度順ボードゲームレビュー一覧

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