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商人となり価値の高い商品を集めて売れ! ほどよいチキンレースとジレンマがたまらないカードゲーム「メディチ:カードゲーム」レビューと感想

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メディチ:カードゲーム
おすすめ度:★★★★☆
ルール難易度:★☆☆☆☆
運要素:★★★☆☆
思考要素:★★☆☆☆
プレイ時間:30
年齢:10歳~
プレイ人数:2~6人

カードゲーム「メディチ:カードゲーム」は商人となって様々な貨物を運びつつ、他の商人よりも大きな価値で、そして商品の独占も狙う計画とリスクマネジメントが楽しいゲームとなっています。

ゲーム概要

プレイヤーの手番でやることは基本的に2つだけで、「山札からカードをめくり市場に並べる」と「市場のカードを取る」しかありません。

「山札からカードをめくる」を選択した場合、山札のカードを一枚表にして場に置きます。表にしたカードはめくった順に並べます。一回の手番では三回までめくれます。この場は市場と呼びます。

「市場カードを取る」を選択した場合、まず市場にある一番最後のカードを取ります。その後、残っている市場カードの中で新しいもの(山札から一番遠い)二枚の内一枚か二枚取っても良いです。

カードには数字と商品が描かれており、それぞれのプレイヤーが五枚の商品を獲得するとラウンドが終了して決算が発生します。決算ではまず描かれた数字の合計数が一番高い人から順番に点数が与えられます。その後、それぞれの商品について、一番持ってる人と次に持ってる人に点数が入ります。

他にも細かなルールや特殊カードもありますが、基本的にこれを繰り返し、三ラウンド後一番点数(お金)を所持していたプレイヤーの勝利となります。

ゲーム感想

クニツィア競りゲー三部作(ラー、モダンアート、メディチ)のうちの、「メディチ」カードゲームバージョンです。とはいえ、競りゲーではなくてカードを集めるて組み合わせによって点数を獲得するセットコレクションへとアレンジされています。

元々のメディチにあった競り要素はなくなりつつも、きちんとメディチらしさも残している。そんなゲームになっております。

基本的には山札からどれだけカードをめくるのか、というチキンレースを楽しみつつ、自分が集めている商品や、他の人が持っている数字を睨みながら戦略的に、かつリスクマネジメントをしっかりと計算しなくてはいけないジレンマたっぷりのゲームに仕上がっています。

オーソドックスなドイツゲーム好きにはこの感じ、たまらないでしょう。

あまり戦略的に挑戦を避けていると、山札から出てくる特殊カードはゲットできない。逆にチャレンジし続けていると不本意なカードを受け取ってしまうこともある。このなんともいえないままならさ。たまりませんね。

他の人がどういった商品を集めているのかというのも大事で、いかに自分の利益を優先するのかという絡みも抜群。

アレンジ元の作品が少し前のものであり、にらみ合いが楽しいゲームですので、最近の作品によくあるド派手な特殊効果や盛り上がりといったものはありませんが、ゲーム全体にながれるお互い睨み合うようなピリッとした空気感がありこれはこれで楽しく遊べます。

もちろん、カジュアルに、チキンレースゲームとしてもお手軽でさくっと楽しめちゃいます。

例外処理や特殊効果、アイコンといった要素はありませんのでゲーム初心者でも問題なくルールを覚えられつつも戦略を練る面白さを感じられると思います。

価格も手頃で持ち運びやすく、プレイ人数も多くてコストパフォーマンス抜群といえるでしょう。

オーソドックスなドイツゲーム、メディチという単語にピンと来る方、程よい戦略性と運を楽しみたい方、プレイ人数多めな、シンプルなゲームが探している方におすすめです。

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