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ちょっと潮が高くなってきたが大丈夫だべ! 思惑絡む牧場経営ボードゲーム「ローランド」レビューと感想

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ローランド
おすすめ度:★★★☆☆
ルール難易度:★★★☆☆
運要素:★★★☆☆
思考要素:★★★★☆
プレイ時間:50~100
年齢:12歳~
プレイ人数:2~4人

ボードゲーム「ローランド」は、高くなる波の高さを見ながら堤防を築き、牧場を経営していくゲームです。

ルール概要

それぞれのプレイヤーはプレイヤーボードを受け取ります。ここに自分の牧場を作っていきます。育てるのは羊。手番では、このプレイヤーボードに描かれたアクションに自身のワーカー駒を割り当てることによって実行します。

アクションでは、羊を入れるために柵を立てたり、建物を建設したりします。また、重要なアクションとして、堤防への投資があります。堤防はゲーム終了までに来る高波へ向けて、堤防を建築するための資材を投入していき、堤防への貢献点を獲得していきます。

これにより、ゲーム終了時に点数が獲得できるのですが、あまりにも毎ラウンド堤防が予想となる波の高さを超え続けると、堤防への関心がなくなり、堤防点が0になり、羊の需要が高まり、羊からの点数が高くなります。逆に、波の高さへ堤防の高さが追いついていかないと、堤防への関心が高まり、羊への信頼がなくなる。こういう感じで、ゲーム終了へ向けて、羊を育てるか、堤防への資材を投入するか、ゲームプレイの方針が必要になってくるのです。

ルール概要

基本的にはアグリコラやカヴェルナといった、ウヴェ作品の農業ゲーという印象を受ける本作、ワーカープレイスメントで、毎ターンアクションを行い、自身の牧場を開発していく。ルールもシンプルで、難しさはそこまで感じない・・・はず。

なのですが、本質は株ゲーに近いかな、という感じ。

ゲーム終了に向けて、堤防がどうなっていくのか。堤防は全員で建設していきますが、皆の堤防への関与が足りないと、高波が来て羊がさらわれてしまう。

逆に堤防が高すぎると、信用されすぎて堤防の価値がなくなり、ゲーム全体を通して頑張ってきた甲斐がなくなる。

相場、需要と供給をにらみつつ、自身の牧場をコントロールしていく。そんなゲームなのかなと思いましたよ。

そんなわけで、ゲーム序盤がとにかく重たい。自身がどちらに向くのか、皆がどこに向くのかがわからない中で、割と重要っぽい建物が出てきて、選択肢を迫られてしまう。やりたいことはたくさんあって、けどままらない。シンプルだからこそ、迷う。そういう苦しい楽しさが本作にはあります。

ちょっと好みは分かれるのかな、というのが正直な感想ですが、見た目の可愛らしさとコアのシンプルさは、一度味わうともう一度やってみたいな、と思えるには十分かなと思いますよ!

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