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騎士を成長させ客を招待し法律を盾にのし上がれ! 変則ワーカープレイスメントボードゲーム「ランカスター」レビューと感想

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ランカスター
おすすめ度:★★★★☆
ルール難易度:★★★☆☆
運要素:★★☆☆☆
思考要素:★★★★☆
プレイ時間:60
年齢:12歳~
プレイ人数:2~5人

ボードゲーム「ランカスター」はワーカープレイスメントに成長要素をプラスし、点数を取得するための方法が投票によって決まるルールが特徴のゲームとなっています。

基本は凄くシンプルなワーカープレイスメント。各所に点在する城に騎士を配置すると、効果フェイズで様々なアクションが発生します。さらに、攻めてくる軍勢と争うと勝利点が貰え、ここはエリアマジョリティ。

さて、このゲームの特徴はなんといっても成長。プレイヤーボードは勿論、ワーカーである騎士も増え、そして成長します。騎士が成長すると、ワーカーを配置するとき、既存の騎士を排除しちゃう事が出来ます。これでゲームを有利に勧める事が出来ますね! 

また、ワーカーを配置する城には、それぞれその地の貴族が居て、それをお客として招待してもてなすことで発言権が得られる事が出来ます。

このゲームでは法律によって様々な効果があり、勝利点はもちろん、騎士駒が増えたりリソースが貰えたりします。自身に有利な法律を通すために、発言権はとっても重要。プレイヤー同士の利害の一致は勿論、一人で大量の発言権を持っていれば自分だけに有利な法律を通す事もまた可能なのです。

騎士駒以外にも、プレイヤーの領地である城も拡張して様々な効果を得る事が出来、どこから手を伸ばそうか悩むところですね。

まさにゲーマーズゲーム。何度も繰り返して経験値を貯めたくなるゲームであります。

コンポーネントの豪華さと、要素が多いながらも枝葉少なくシンプルに纏め上げられた本作。2011年エキスパート部門ノミネートも頷けますね。典型的な経験値ゲームで、初見ではまず勝てないでしょうが独特のプレイ感がクセになって繰り返したくなる魅力に溢れています。

ワーカープレイスメントの差し合いは勿論あるんですが、騎士駒による場所の取り合いというルールもあるため、どちらかというと「どの騎士から使っていくか」という所で駆け引きがある感じですね。さらにどの方向に手を伸ばすのか。どういう風に点を取るのかという戦略もあり悩ましいです。

基本的にワーカーは帰ってくるのですが戦争に向かうとしばらく帰ってこない事があったり、城を守ると客を呼べるといった一つ一つの要素が割と直感的ですっとルールが入ってきます。エリアマジョリティの概念もあり、陣取り的な思考も必要になってくるのがさらにジレンマを感じさせます。

意外とプレイ時間も短く済むのも大きな魅力。長くて90分程度でしょうか? 重量級にしては短めに終わります。

運の要素もあまりなく、絡みによってゲームがどんどん変わるガッチガチのゲーマーズゲーム。少しでも気を抜けばすぐに足下をすくわれるそんな緊張感に満ちている本作、重量級好きは勿論、豪華なコンポーネント、戦略ゲーム好きにはオススメですよ!

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