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「ぶーん」ふざけ度100%の他人のミスを指摘するカードゲーム「牛とハエ」レビューと感想

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牛とハエ
おすすめ度:★★★☆☆
ルール難易度:★★☆☆☆
運要素:★★★☆☆
思考要素:★★☆☆☆
プレイ時間:15
年齢:8歳~
プレイ人数:2~5人

カードゲーム「牛とハエ」は搾乳を終えた牛達をハエのストレスから上手く逃しつつ並べていく、他人のミスを指摘してカードを取らせる独特なプレイ感が印象に残るゲームです。

ゲーム概要

真ん中に山札を配置して、その周りにカードを出していくのが基本的なゲームの流れになります。

山札には牛糞とそれに乗るハエが描かれており、出す牛の模様とリンクしていなければなりません。更に出す牛は前の牛におしりを向ける必要があります。どういう事かというと、山札の上に配置するカードは頭を右に向け、ハエがカードの下に描かれていたら出す牛の下側に模様がある必要があります。

さらに、カードにはいくつか特殊カードがあり、手番をパス、牛の向きを変える、カードを引かせるなどなど、背景色とちょっとした絵柄の変化で現れています。

本作の最大の特徴は他人のミスを指摘するとその人にカードを取らせることが出来るということ。ミスを指摘する時は「ぶ〜ん」と言い、どうミスしたのかを宣言します。

細かなルールはいくつかありますが、最終的にカードを全てなくした人の勝ちになります。

ゲーム感想

ひたすらにひどく、いやらしいゲームです。そもそものゲーム設計からして「他人のミスを指摘する」「今の状況がわかりづらいようになる」ようになっていますので、これがまあ混乱します。

このカードの効果はなんだっけ、今どこにカードを置くのか、もっといえば今誰の手番なのか。だれも教えてくれず、しかるべき行動ができなければ容赦無く「ぶ〜ん」と煽られる。なんとも突き抜けたイラストも相まってなんとも言えないプレイ感になります。

遊んでいる人たちの中では盛り上がっているのですが、プレイ中はジリジリとした沈黙に守られ、全員がギラギラとした目でお互いを監視しあいます。

一個一個のルールを見ると、どれもこれもふざけすぎてるくらいにふざけすぎています。手札が最後の一枚になったら「モー」と泣き、あがる時は「ハエ!」と宣言するなどなど。けれどもそれが組み合わさるとこれがまあゲームになってる。不思議。

パーティーゲームというには下品だし、ゲーマーズゲームともいえず、もちろんファミリーゲームでもない。だからといって面白くないわけではなく、強烈な存在感を放っています。忘れられないゲームになることは間違いありません。

非常に強い中毒性があり、ついつい繰り返したくなってきます。「あ、牛とハエやりたい」みたいなよくわからない精神状態になる時が出てきて、ついついプレイしているような感覚。カードの効果などを覚えてくるとだんだんテンポも良くなってきて、何かが芽生えるような気がしてきます。

バカゲー、下品なゲームを探している方は手にとってみてはいかがでしょうか。人を選ぶことは確かですが、独特で稀有なゲームでもありますよ! 一概にオススメはできませんが、一度は遊んで欲しいゲームです。

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