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タイル配置と箱庭感が楽しい赤ポーン狙いのハバのボードゲーム「カルバ」レビューと感想

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カルバ
おすすめ度:★★★★☆
ルール難易度:★☆☆☆☆
運要素:★★★☆☆
思考要素:★★☆☆☆
プレイ時間:40
年齢:8歳~
プレイ人数:2~4人

ボードゲーム「カルバ」は、冒険者を遺跡へと導くために未開のジャングルにタイルを配置していくゲームです。

プレイヤーはそれぞれ冒険者を海岸に、遺跡を森側に配置します。冒険者と遺跡のセットは四つあり、それらを全て好きなように配置でき、全員各ボードでそれぞれの位置が合うようにします。

そうしたら、ボードの周りに1~36までのタイルを並べていきます。正確に並べる必要はありませんが、何番がどこにあるのかくらいはわかるように出来ると良いですね。

そうしたら準備完了。

リーダーが裏向きのタイルをランダムで引き、その番号のタイルをボード上に全員で好きなように配置していきます。この時のルールはかなり自由で、基本的にどこにでも置く事が出来ます。ただし、数字が左上になるように、回転する事はできません。そうして道を作っていき、冒険者を遺跡へと進めていきます。

冒険者を進めるには、タイルを配置せずに捨てることにより可能となります。道がタイル外へ何個出ているかで歩数が決まるので、最低二歩、最高で四歩進める事ができます。

また、タイルにはたまに宝石が描かれている事があって、これをボードに配置すると宝石コマをここにおきます。このタイルに冒険者がピッタリ止まれば宝石ゲット。点数になります。遺跡へとたどり着ければそれもまた点数。ただし、他のプレイヤーが同じ遺跡に入っていると点数が下がりますので他の人のボードを見ておくこともとっても大切です。

基本的に凄くシンプルで、短いプレイ時間も相まってサクサクプレイする事が出来ます。

全員一緒に配置していくので、他のプレイヤーがどういう配置をするのかも見ながらワイワイ盛り上がりますし、次にどういうものが来るのだろうかとドキドキするのも良い感じ。

他のプレイヤーを待つ必要がないためテンポよく遊べるのは良いです。枯山水、カルカソンヌ同様、こういうタイル配置系は箱庭的な楽しさがあり、興味を持つ人は多いのではないでしょうか。ルールもシンプルで楽しく、子供が大好物なテーマですし興味を引く事間違いなし、ですね。

本作は年間ボードゲーム大賞赤ポーンを狙うハバの新作という事もあり、かなり力を入れてきたなというのが感じられました。シンプルなルールながら駆け引きと運がほどよいバランスで、まさにファミリーゲームの新定番といった感じですね。さくさく回せるのでついつい何度も遊んじゃうでしょう。ソロゲームに近いプレイ感ですが、他人との駆け引きはありますのでしっかりと戦略性があるのもまた良い!

ただ、カウンティングが容易く、配置ルールもかなり緩いためゲーム的な深みはそこまで無いのかなと言うところ。裏にも番号を記しておいて、全員タイルの表が見えない状態で遊べるルールや、冒険者側から道が繋がっていないと配置できないといったルールがあると、もっと楽しく自分好みになるのかなと思いました。

とはいえ、八歳から遊べる凄く盛り上がるゲームには違いありません。

シンプルなルール、タイル配置による箱庭感、子供が大好きそうなテーマ、同時アクションによる短いプレイ時間、他のプレイヤーとのちょっとした駆け引き。これらの要素が好きな方なら問題なく遊べる楽しいゲームです。オススメ!

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