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移動とアクションの組み合わせが悩ましいゲーマーズゲームボードゲーム「イスタンブール」レビューと感想

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イスタンブール
おすすめ度:★★★★☆
ルール難易度:★★☆☆☆
運要素:★★☆☆☆
思考要素:★★★☆☆
プレイ時間:40 − 60
年齢:10歳~
プレイ人数:2~5人

ボードゲーム「イスタンブール」は移動による様々なアクションを組み合わせつつ他のプレイヤーの場を睨んでゲームを進めるテンポの早いプレイが楽しいゲーマーズゲームとなっています。

プレイヤー達は商人となり、品物を荷積みし運びながら、様々な依頼を達成しつつ宝石を集めていくのが目的です。二人プレイ以外だと五つ集めるのが勝利条件となります。

それぞれの駒がタワー上になっているのが特徴的ですね。一番上が商人で、重なっている方が助手らしいです。また、それとは別に背の高い駒は警察に捕まっている親族とのこと。プレイヤーはこれらの駒を上手く使って様々なアクションを実行していきます。

手番でやることはすごくシンプルで、自分の駒タワーを取り移動します。二歩分移動する事ができ、移動した先に駒をタワーから一つ切り離してそこのアクションを行います。ロンデルシステムやマチュピチュの王子に似ていますね。移動先アクションという感じですか。

アクションにはリソースを受け取るのは勿論、条件を整えて報酬を貰ったり役人にお金を支払ってカードを得たり様々な事ができます。

で、それをやっていくとどんどん助手を切り離していって一番上の駒だけになります。そうするともうアクションをする事が出来なるので、弟子達を回収する必要が出てきます。スタート地点の噴水に行けば全回収する事が出来ますが、そうでないなら来た道を戻って弟子を回収しつつもう一度そこのアクションをするという感じですね。

手持ち駒を切り離していく感じはマンカラ、ジェノバの商人を思い出させますね。ゲーム性は全然違いますけれど。

要素は多いですが複雑というわけではなく、移動先ごとの一つ一つのアクションはシンプルで枝葉もない感じですので遊び始めるとテンポ良く遊ぶ事が出来ます。終了条件も宝石を集める事だし、ゲームが進んでいくとどんどん加速していく感じはクセになるかもしれません。

同時に、かなりのゲーマーズゲームでもある本作。他の人がどの荷物を積んでいるのか、可動範囲はどこなのか、何を狙っているのか。それらを加味して計画を立てていく必要がありますので、ゲームの中長期的な計画を練るのが非常に重要だと感じますね。

二手先、三手先も考慮に入れて動かす事がすごく重要で、手番で考えてるとどうにもならない典型かなと思いました。

カードの効果も様々なものがありバラエティありますし、依頼にてお金を稼ぐのも中々に楽しいですね。

サイコロを使うアクションがちょこちょこあり、少しそれのリスクが高いなと感じます。ゲーマーズゲームにしてはちょっと運の要素高めかなと感じますが、そこは好みという所でしょうか。

マップは毎回変える事が出来、戦略を変えつつ何度も遊ぶ事が出来ます。

独特の移動先アクションと制約によって、悩ましくもテンポ良く遊べる良ゲーだと思います。実際プレイ時間も一時間とちょっとくらいで終われるような軽さは嬉しい所ですね。

ゲーマーズゲーム好きは勿論、中量級への最初の一作として、何度も遊べるリプレイ性が高いゲームを探している方にもオススメかと思います。

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