虫よ～出ろ!! ダイスを転がして虫の燻製を奪い合うダイスチャレンジゲーム「ヘックメック」レビュー

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ヘックメック

おすすめ度：★★★★☆

ルール難易度：★☆☆☆☆

運要素：★★★★★

思考要素：★☆☆☆☆

プレイ時間：20～30

年齢：8歳～

プレイ人数：2～7人

プレイヤーはグルメな鳥になって、虫の燻製を沢山集めた人の勝ちです。うーんわかりやすい。手元のダイスは虫の数を表していて、それを燻製にする事で虫の燻製タイルをゲットできます！

場には麻雀牌のような素材で出来た21～36までの数字が刻まれたタイルが置かれており、これを皆で奪い合う。手番でできるのは、1~5そして虫のマークが描かれたダイスを8個全て振ること。虫のマークは5で計算する。停止したダイスから指定した目のものを分けてキープして自分の一時的なスコアとする。ここから更にダイスを降る場合は、キープした以外のダイスを振る。

例えばこうなった時、虫のマークは5と数えるので虫のダイス4つで20になる。この4つをプールしたら、残りの4つで振り続ける。途中でやめても良いけれど、21以上の数字が出ないともれなく失敗になる。

振り続けた場合、またどれかの目を指定してキープする。この時、以前キープしたのと同じ目はキープできない。虫や5の目がちょっと出たからって最初にキープして、次に3つとか4つそれらが出てきた時の「アチャー感」は楽しいし、こういう所がダイスゲームの醍醐味。また、振り続けて全て以前キープした目が出てしまったら、それは自動失敗となる。

どこまでダイスを振ってスコアを伸ばすかがこのゲームの第一のキモで、ここでまず白熱する。

場に表になってる杯全てが獲物

このゲームの面白いところは、場に表になっている全ての杯が獲得の対象になっているということ。つまり他人が持っているものも獲得できる！　獲得した杯は全員縦に積み重ねるようにして置くので一番最近獲得した杯が奪取の対象になる。ここの工房がまた面白い。

ただ、そこに終始するとゲームが長引くのでゲームの終了が確実に近くなるように様々な配慮がされている。

手番のダイスチャレンジに失敗した場合、自分の獲得した杯が場に戻され、しかも一番大きい数字の杯が裏返しにされてもうこのゲーム中では獲得できなくなる。

だんだん獲得できる杯が減ってきて、ピッタリな数をダイスで狙うドキドキ感と、他人から獲物をかすめ取られるハラハラ感を一度に味わえる良質なダイスゲームになっている。コンポーネントも価格の割にしっかりしていて上質だし、ダイスが沢山振れるのが楽しい。

運の方面に突き抜けつつも、しっかりと戦略性がある程度確保できている。多人数でできるし、こういうお手軽に盛り上がれるゲームもあると嬉しいですよ。

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