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様々な住人を操り覇権を競え!! 予測と戦略が濃厚で痺れる「あやつり人形」レビュー

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あやつり人形
おすすめ度:★★★☆☆
ルール難易度:★★☆☆☆
運要素:★★☆☆☆
思考要素:★★★★☆
プレイ時間:20 − 60
年齢:10歳~
プレイ人数:2~8人

操り人形は、様々な役職につく人物達を文字通り操り、建築物を立てていき勝利点を稼ぐゲームです。

とにかくそのカードのアートワークの美しさがまず目を引く作品でしょう。日本語版では拡張も入った状態でお得になっています。基本的には手札の建物を金で買い勝利点としていくシンプルなセットコレクションのゲーム。しかし、一人ひとり役職が割り振られてそれによりゲームにちょっとしたスパイスを加えています。

ラウンド開始に役職を選び、次の人に回す。スタートプレイヤーに近い人ほど、選べる役職には幅があり、なおかつ他の人に何が渡っていくのかという推理がし易い。中には金を全て巻き上げたり暗殺したりする役職があったりして大変おもしろい。

一手一手の手番がとても重要で、ゲーマーズゲームといえるでしょう。拡大再生産の要素もあったりするけれど、あくまでそれはオマケ。基本的には役職の選択による読み合いがこのゲームのキモとなるようです。逆に言えば、役職同士の関係、それぞれの所持している手札、建築済建物などなどを考慮して行動できないとこのゲームの面白さが良くわからないかと思います。

相手に邪魔する系の役職は一見強力ですが、それだけといえばそれだけで、基本自分の手番を潰す事にもなり、じゃあ建築家などのブースト役職を選択すれば良いかと言われればそうではなく。そのジレンマが最後までつきまとい選択をせまってきます。痺れるゲームですね。

多人数対応だが

さて、このゲーム、8人まで遊べますが、予測・戦略が重視されるゲームな以上、多人数には向かないと言えると思います。まず毎ラウンド役職を選択する事になるため、ひたすらテンポが遅くなります。ゲーム自体もゴールが遠い方なので公称の二倍から三倍くらい時間がかかることを予想するのがいいでしょう。人数が多くなるため単純に役職の予想も難しくなります。

さらに、多人数プレイですと暗殺されて手番なしになるとひたすら待ちになります。これもまた辛い。少人数プレイだと一人あたり2つほど役職があるようで、少なくとも手番が全くない事態は回避されます。先程言ったように、多人数プレイだと予測が難しくなるため確実にトップを刺すのが難しく、それが支援するべき下位者などに刺さった場合はただのアシストになってしまう事態も。

こういったゲームは2~4人がちょうどいいかと思います。濃厚な読み合い、戦略が好きな方にはたまらないゲームでしょう。

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