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グリュックス | |
おすすめ度:★★★★★ | |
ルール難易度:★☆☆☆☆ | |
運要素:★★☆☆☆ | |
思考要素:★★★☆☆ | |
プレイ時間:30~45 | |
年齢:8歳~ | |
プレイ人数:2~4人 |
ボードゲーム「グリュックス」は自身の色のチップを盤面に配置していくだけのシンプルなルールながら、予想外のところから差し込まれる驚きが楽しい陣取りゲームとなっています。
ルール概要
それぞれのプレイヤーは自身が担当する色チップのセットを貰い、ボードの隅からゲームを開始します。チップにはそれぞれダイスの面を模したドットが描かれています。チップは両面あり、1の後ろは6、3の後ろは4といった具合に印刷されていて、これまたダイスと同じ性質を持っています。
手番ではこれを袋からランダムに1つ取り出し、配置していくわけですが、いくつかルールがあります。
以前自分が配置したチップに示されたドット数分離れた縦・横位置に配置する。例えば3のチップを基準にするならそこから3マス離れた縦、または横位置に自身のチップを配置します。
配置しようとするチップと基準にするチップに他のチップがないこと。例えば先の例だと3のチップの2マス先に他プレイヤーのチップがある場合、新しいチップをそこに配置できません。
1つのマスには2つのチップまで配置でき、下になるチップは上書きされ、何の意味もなくなる。先の例だと、他プレイヤーのチップが2だった場合、3のチップは上書きされる可能性があります。
基本的には上記のルールでどんどん自分のチップを配置、選択肢を増やしていき、マップ上にあるそれぞれの白いエリアにて、誰が最もドットの総数が多いかを競います。チップの数ではなく、ドットの数というのがミソですね。最もドットの多いプレイヤーが4点、二位が2点を獲得していき、最終的にもっとも点数を持ったプレイヤーが勝利します。
ゲーム感想
基本的には上記ルールにちょっとした特殊ルールがある程度のゲームで、本当にシンプルなものになっています。次に誰が、どこに配置する可能性があるのかというのは盤面に出ているのですが、次にどれを出してくるのかはそれぞれの運勝負。
悩ましさとままならなさ、その両方を兼ね備えたゲームになっています。あえていうなら「運要素のあるブロックス」という感じでしょうか。それぞれ四隅から始まり、少しずつチップにより領域が広がっていく中で、どのエリアに手を出していくのか。
誰と競うのか、どう相手に食い込んでいくのか。
他人のスタート地点すらも目標に定め、様々な計画を並行していける知略感は他ゲームにはなかなかない感覚ですよ。
他人に取られないように自身のチップを上書きしたり、1つの得点エリアに執着すると手数とチップを消費してしまう、だからといって手広くやると防御力が薄くなる。
どこまでリスクを取るか。どこまで運をリカバーできるか。たまりませんね。
扱いづらいチップをどのタイミングでどこに切るのか。ここぞという時にどのチップが引けるのか。手のひらのドットをじっと見ていると、いつの間にか他のプレイヤーが入り込んできたりして。
特に四人プレイヤーだとカオスの一言。高速で展開される盤面にめまいがしそうで、それがたまらなく楽しい。
軽い遊び味と運が程よくマッチして、誰にでも遊べる作品です。こういったドイツゲームらしいドイツゲームでありつつ、シンプルなルールで新鮮味を感じるのはなかなかないです。一度遊んでみることをオススメします。面白いですよ!
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