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火災の家から要救助者を救い出せ! ケツに火がつく感じを気軽に味わえる協力ゲー「フラッシュポイント」レビュー

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フラッシュポイント
おすすめ度:★★★☆☆
ルール難易度:★★☆☆☆
運要素:★★★★☆
思考要素:★★★☆☆
プレイ時間:45
年齢:10歳~
プレイ人数:1~6人

プレイヤーは消防士となり、今まさに燃えている家屋に突入して要救助者を助けだしていくのがゲームの目的。協力ゲームらしく、皆で連携して事を進めるのが魅力的なゲームだが、運の要素がかなり強いのも特徴となっている。

手番でできる事は基本的に移動と消化。それぞれに必要なコストがあって、手番中にどれだけコストを使い、移動したり消化したりするのかを考える。また、特殊なスキルで色々な事が出来るようになっていて、これによって不測の事態でも対処することが出来る。

こういった協力ゲームはパンデミックなどが有名だけれど、こっちも中々面白くまとまっていると思う。

複雑な処理は炎がどう広がるかくらいで、遊ぶだけなら小学生でも十分遊べる。

何より取り扱ってるテーマが消防士という事で、家屋に火が広がっていく様はまさに圧巻。その中を果敢に分け入りリスク計算しつつどこまで行くべきかを悩めるのも良いです。

こういった協力ゲームは大抵、皆をまとめる人が出てきて、その指示に従う事が多い。しかしこのゲームは見た目にどこがどう危険なのか、目標がどこにあるのかが大変わかり易くてそういう事をしなくても自然と皆がまとまっていける部分があって良い感じだ。新しい火が起こるポイントもダイスを振るランダム感で、最後まで緊張が途切れづらいのもいい。ボードゲームに慣れていると、ここまで運要素が強いとちょっとどうなのと思う人も多いだろうけれど、大抵の消防士もの映画を見てると火ってこんくらい神出鬼没で怖いよね。という感じが個人的にして好きです。

行動する度に炎が増える恐ろしさ

大抵の人は、動く毎に加速度的に燃え広がっていく炎にびっくりする。こんな早くていいの?本当にこういうゲームなの? と。ただ、それが良い具合に緊張感を生んでいて、マップを侵食していく炎マーカーに逃げ惑う要救助者という図がなんともわかりやすくて良い。

パンデミックはどうしてもプレイヤー同士でリソースを譲りあったり、手番の先を計算したりと詰将棋色が強いが、こちらはその場その場で対応していける楽しさがある。協力ゲームを探しているけれど、気軽に遊べて満足度がある程度ある。そんなカジュアルなゲームを探しているなら本作はお勧め。

難易度の調整も三段階ほどでき、繰り返し遊べるのも大変良い感じ。バランスも結構いい感じに調整されてて、家があとどれくらいで倒壊するのかを気にしつつおっかなびっくり手番を進めるスリルは中々味わえないこのゲームだけの持ち味になっています。

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