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時代をまたぎながら土地の発見と国力拡大をするストラテジーボードゲーム「エンパイア:エイジ・オブ・ディスカバリー」レビューと感想

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エンパイア:エイジ・オブ・ディスカバリー
おすすめ度:★★★★☆
ルール難易度:★★★☆☆
運要素:★★☆☆☆
思考要素:★★★☆☆
プレイ時間:50~150
年齢:10歳~
プレイ人数:2~6人

ボードゲーム「エンパイア:エイジ・オブ・ディスカバリー」は海洋へと進出した世界各国が新大陸を舞台に勢力争いをするワーカープレイスメントを基本としたストラテジーゲームとなっています。

ゲーム概要

手番では、ラウンドごとに補充される入植者をボード上に描かれたアクション項目の描かれた場所へと配置していきます。各地への入植、新天地の発見、交易品の獲得などなど、それぞれが行いたいアクションへと自分の持つ入植者を置いていきます。こういったルールをワーカープレイスメントと言います。

それぞれが自身のコマを各アクションへと配置し終えたら、実際にアクションを解決していきます。これによりマップ上の情勢が変動したり、建物を建設したり、交易品を獲得したりできます。

これを繰り返し、8ラウンド中にある三回の決算を行えばゲームが終了となります。

要素が多く、コマにより細々としたルールはアリますが、一つ一つの要素はそこまで難しくなく戦略によって色々な遊び方が出来るゲームとなっています。

ゲーム感想

タイトルから分かる通り、マイクロソフトの名作「エイジオブエンパイア」のボードゲーム版なのだとか。入植者、兵士、商人などなどといった様々な役職の違うコマに仕事をさせ、自身の国力を高めていくのが本作の目的となります。

基本的には三回ある決算にて勝利点を獲得することになっていきますが、この時に起こる盤面の変化が中々面白い。宗教家が人を増やしている一方で兵士が攻め込んできたり、それぞれの思惑によって一気に動く様は中々に圧巻。

かといえば各時代に登場する強力な建物はゲームを有利に進めますし、新天地を目指し蛮族たちと戦闘していても勝利点が入ります。

どれか一つだけに集中するのではなく、多方面に手を出しつつ着実に点数を取っていくのが楽しいゲームとなっておりますね。

要素が多く、コマごとにアクションに得意な物があったりしてリファレンスが必須な作品ではありますが、中々に面白いです。アイコンなどなく、プレイアビリティが高いとは決していえませんけれども、こういったストラテジーゲームが好きな人にはたまらない物があるでしょう。

ワーカープレイスメント、エリアマジョリティ、拡大再生産、セットコレクション。要素もりもり。ドイツゲーム好きも、シミュレーション系ゲームが好きな方も楽しめる、割りと手堅い重量級ゲームになっているのかなーと思いました。

プレイ時間は長めですが、実際遊んでみると対応プレイ人数が多いわりにはさくさくっとゲームが進行していきます。8ラウンド、一人5手番~8手番くらいでも6人でやると計算すると330手番を超えたりするわけですが、それでも二時間から三時間くらいでゲームが終了しますのでかなり考えられ、練りこまれている作品なのではないかなあと思います。

そんなわけで、カジュアルプレイヤー、初心者には向きませんが、重量級好、ゲーマーズゲーマーにはけっこうオススメできると思います。うーんもっかい遊びたい。

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