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カードプレイによるゲーム展開がくせになる同人ボードゲーム「ドラフト戦国大名」レビューと感想

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ドラフト戦国大名
おすすめ度:★★★★☆
ルール難易度:★★★☆☆
運要素:★★★☆☆
思考要素:★★★☆☆
プレイ時間:60~90
年齢:12歳~
プレイ人数:3~4人

ボードゲーム「ドラフト戦国大名」は、オーソドックスなウォーゲームの要素にボードゲーム的なルールを随所に盛り込んだ、シンプルながら奥深い戦略ゲームです。

ルール概要

プレイヤーはそれぞれ各地の大名を担当します。大名による差異は特になく、ゲーム中にプレイされる各種カードによって違いが出てくるようになっています。

基本的に手番ではカードを1枚プレイし、そのカードの各種効果と基本行動を行います。効果は様々で隣接地形から兵士を取り除くといったものや、自身の施設として永続的に効果を発動するものなどがあります。基本行動は兵士を雇用したり、移動させるといったことができます。これを繰り返し、領地を拡大し、得点源となるカードを獲得していき、最終的に最も勝利点を獲得したプレイヤーの勝利となります。

また、ゲーム中に使うカードは、各ラウンドの最初にドラフトによって手札を構成します。最初に配られたカード群から欲しいカードを1枚選択し、選ばなかったものを隣のプレイヤーに渡します。これを未選択のカードがなくなるまで繰り返すことで手札を作ります。

自分が欲しいカード、相手に渡したくないカード、どのカードが流れているのか、誰がどのカードを持つと強いのか。盤面をにらみ、自身の戦略と照らし合わせてコマを進めていく。舞台である戦国時代の大名たちになりきり、熱中できるゲームルールとなっています。

また、ゲーム中には様々なイベントが発生し、それによっても試合展開が大きく変わるものとなっています。

ゲーム感想

見た目からも分かる通り、基本的にはウォーゲームよりなプレイ感を持っています。コマを進め、領地を拡大し、コマ同士がぶつかったらサイコロを振って勝ち負けを決定する。一般的なウォーゲームならここで各コマの兵種や武器などといった修正値や例外処理を加味して~といった事を行うわけですが、本作はそこをあえてシンプルにし、カードのプレイによって幅が出るようにしています。

その大胆なアレンジがぐぐっとボードゲームらしさを出していて、ライトでありつつ、しっかりと戦略ゲームを遊んでいる気分にさせてくれます。

カードをドラフトするというルールはそれだけで結構負担がかかり、マップを使うゲームとは個人的にはちょっと相性が悪いんじゃないかな、と思っていたのですが、本作ではピッタリとマッチして違和感なく、直感的に遊ぶことができます。

基本的なルールはシンプルですので、ゲーム中に混乱することも少ないでしょう。

作品人気もあるようで、今回はなんと第二版です。新要素も様々あり、既にプレイされた方も新鮮な気持ちで遊べます。両方遊ばせてもらいましたが、今回でプレイアビリティがぐっと高くなり、ゲームテンポも改善されたように思います。

戦国系や戦略ゲームが好きなら本作はオススメです。戦略をじっくりと組み上げながらも最後はサイコロに一喜一憂する。そんなままならさをシンプルに、かつ奥深く遊べる作品に仕上がっていると思います。面白いですよ!

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