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効率よく商品を納品して一番の商人を目指すパズルコアなボードゲーム「ダーダオチェン」レビューと感想

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ダーダオチェン
おすすめ度:★★★★☆
ルール難易度:★★☆☆☆
運要素:★★☆☆☆
思考要素:★★★☆☆
プレイ時間:45
年齢:10歳~
プレイ人数:1~4人

ボードゲーム「ダーダオチェン」は台湾で行商をする商人となり、商品を仕入れ売買し様々な物件の購入や輸出にてライバルよりも商人として成功することが目的のパズルライクなゲームとなっています。

ゲーム概要

本作はテーマこそ商人物ですが、ゲームとしてはパズル的な要素がコアになっています。

ボード上には色で表された様々な商品タイルが置かれております。タイルには商品そのものの他に色が二色あり、大部分を占める色が表面、もう一方が裏にした時の色を表しています。

手番はいくつかのフェイズにわかれていて、最初はこれらのタイルの中から2つの場所を入れ替えるか、もしくはいずれか一つのタイルを裏返します。この入れ替えか裏返しを二回行います。

それによって同じ色のタイルが縦、横列で並び3つ以上になったらその商品に対応した色のキューブを獲得できます。さらに、その列が直接直角で隣接している倉庫にもその色のキューブが置かれます。

この処理が終わったら、今回効果を発動したタイル群を全て裏返します。これにより、また縦、横で3つ以上の同じ色のタイル列が出来上がったら同様の処理をしていきます。

連鎖が終わったら、自分の担当するマスの倉庫の全てのマスにキューブが一つ以上置かれていたら、いずれか一つのマスから全てのキューブを獲得できます。

こうやって獲得したキューブを使って点数源や様々なカードを購入しながら指定数ラウンド過ぎた時点で一番点数の多いプレイヤーが勝利となります。

ゲーム感想

お手軽ながら唸ってしまうパズルがコアにありながら、拡大再生産の計画性がスパイスとしてピリっと効いているゲームです。

最近は本作のような「単純なルールながらそれが複雑なゲームプレイを生み出す」ボードゲームが多数あってとても嬉しくなります。手番でやることは基本的に二回ボード上のタイルを動かすだけ。それによって連鎖が生まれ、リソースが獲得でき、それによりさらなる効率化ができていく。このサイクルはたまりません。

けれどもだからこそ、ダウンタイムが少し気になってしまいますね。本作は一手一手でボード上が大きく動いてしまいますので、自分の手番で考えがち。さらに、基本的には運の要素というよりもプレイヤー間の絡みが強い作品ですので、どうしても考えこんでしまいます。

ただそうなるといつまでも考えこんでしまいひたすら連鎖できてしまう手が見えてきてしまうため、個人的には配置変え時は一分タイマーを導入して遊んでおります。これによりサクサクっとテンポがよくなり、かつ意外性のある展開が生まれてかなり楽しく遊べます。

ラウンドごとに適応される特殊ルールにも様々な物があり、リプレイ性も抜群。ダウンタイムや盤面の変化を考えると三人ゲームがほどよいかなと思います。

要素たっぷりの長時間ゲーマーズゲームもいいですが、こういう短時間でがっと集中できるゲームもまた楽しいものですよね。

パズル、拡大再生産という要素や、考える系ゲームが好きな方にはオススメです。ソロプレイルールも用意されていますのでストイックにひたすら遊ぶということもまたできます。

ところで商人というより、なんというか倉庫番をしている気分。綺麗に盤面を揃える所とか、まさに。

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