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一枚のカードから生まれる戦略カードゲーム「クク」レビューと感想

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クク
おすすめ度:★★★★☆
ルール難易度:★☆☆☆☆
運要素:★★★★☆
思考要素:★★☆☆☆
プレイ時間:30
年齢:6歳~
プレイ人数:5~12人

たった一枚のカードを「回す」か「回さない」かの選択だけで様々な展開になり盛り上がるのがカードゲーム「クク」です。

元々はフランスが発祥のギャンブルゲームと言われており、500年前にかなり流行し、俗説ではありますがあまりにも面白すぎてイタリア軍が弱体化したきっかけにもなったとか。そんなゲームが日本の研究家により復刻、私達でも遊べるようになりました。

私が遊んだのはすごろくやバージョンで、これがまたカードも大きくイラストも綺麗でいいですね。

ルールは凄く簡単で、全員に一枚ずつ配られたカードを親の「どうぞ」という言葉と共に「親の隣」から手番がはじまります。手番の人はカードを回すか回さないか選択します。回す先は次手番の人で、交換することになります。カードには1~21までがあって、単純に数が大きい方が勝ちます。なので大きい数字を持っていたら回さないで持っておくと良いのですが、隣の人が低い数字を持っているとそれが回ってくるわけですよ。

それを繰り返して親手番が山札と交換するかどうかを選択した後で全員で札を開示。一番数字の低い人が負けとなります。

ここまではかなりシンプルすぎるトランプゲームという感じなのですが、カードにはさまざまな効果も記述されていて、交換を申し込まれたら断ったり、強制で負けにしたりと中々に盛り上がる効果が目白押しで楽しいです。

ラウンド毎にチップを支払っていき、たまったチップを最終ラウンドの勝者が総取りという仕組もあり段々加速されていくテンポが癖になります。

あまりにも運の要素が強い中で、皆の中で回っているカードがなんなのか予測し、今までに出たカードを思い出しながら回すか回さないかの選択肢というのはジワジワっとジレンマを感じられます。能力カードもある程度ありますのでここでくるか!? というタイミングで出てくるのも盛り上がります。

元々はギャンブルゲームではありますが、今はもっとヒリヒリするギャンブルゲームは沢山あります。単純なパーティーゲームとしてつりあがるチップの数にワーワー楽しめるゲームになっていると思います。ラウンド数を設定すれば時間の調整も容易いですし、何人で遊んでも軽快なテンポが維持できますので楽しいです。

最大プレイ人数も40人とすさまじい数の人に対応できるのがいいですね。特性上、人数が多くなるほど特殊カードが沢山でてきて選択肢に幅が出てドキドキするゲームになっていると思います。シンプルで盛り上がる、ルールが簡単なゲームを探しているならピッタリでしょう。

ラブレター、犯人は踊るなどカード数枚による簡単戦略ゲームが好きな方にも特にオススメかと思います。盛り上がりますよ。

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