当サイトにおける「商業ボードゲーム」と「同人ボードゲーム」の区別について
2018/02/25
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ボードゲームをレビューするうえで、意外と困るのが「同人」と「商業」の区別です。というのも、最近はボードゲームの製作技術・クオリティがどんどん上がって来ていて、見た目にはわからないものがあったりします。
実際に会社が製造し一部流通にのって販売されているものがあり、その判断はどんどん難しくなっているというのが私の所感です。
普通にゲームを遊ぶ上ではその作品が「同人」か「商業」かといった考え方はあまり必要ないかもしれませんが、レビューサイトを運営している以上、この区別は非常に重要になってきます。
同人ボードゲームは商業ゲームと直接比べられるものではない
これはあくまで私の考え方となりますが、同人ボードゲームは商業と直接比べるものではないと考えています。商業ゲームを評価する目で同人ゲームを見てはいけないという感じでしょうか。
もちろん、デザイナーさんは皆面白いゲームを作ろうと色々な作品を製作しているものと思います。それでも、一般流通ラインに乗らない以上、製作の段階から、商業ゲームと比較される事を意識されて作るところは少ないのではないでしょうか。
また、最初から商業ゲームと比べられる事を意識したらハードルが上がり、発表できなくなってしまうとも。ゲームマーケットを始め、同人ボードゲームを発表する場というのは、そのイベント自体が楽しさであり、ゲームの製作、準備、頒布といった一つ一つの要素を楽しむものなのだと思います。
これは買う方も同じような目線で、同人ゲームと商業ゲームを明確に区別して見ているからこそ生まれるものだと感じます。
そういうわけで、当サイトの同人ボードゲームのレビューの評価は、あくまで同人ゲームという枠組みを作り、その中で★をつけ、評価しているものとなります。
アマゾンで発売されているものは商業ゲーム
一方で、アマゾンで流通している作品があります。私はこれを全て「商業ゲーム」だと判断して評価をつけます。つまり、アマゾンで買える作品は、どのような環境から製作された作品であろうと、カタンや、スプレンダーや、テラミスティカと同じ土俵でレビューします。
アマゾンの商品情報から商業か同人かといった判断は難しく、ボードゲームをよく知らない人でも購入する可能性があり、その人がその作品を「これがボードゲームか」と判断することもまたあるだろうと考えるからです。
また、アマゾンの流通に乗せるという事は、検索したときにドミニオンやカルカソンヌと方を並べるという事であり、そのような状況で購入して貰おうと設計段階からハードルがあがるものかと思います。
実際、大半のゲームはそういった意識がゲームのデザインから読み取れ、抜群に面白く感心するものが多いです。組み合わせるメカニクスとバランスの取り方、コンポーネントデザイン、ルールブック。一つ一つに並々ならぬ拘りを感じる事が出来ます。
インディーズゲームというもう一つの枠組み
実際のところ、一部のゲームは商業と言い切れず、かといって同人とも言えないゲームもあります。そういったゲームを「インディーズ」ともう一つの枠組みで私自身はみていたりします。
大型ショップで取り扱われず、かといってアマゾンでは流通しているような作品群を指して「インディーズ」とするわけですが、それでもアマゾンを利用するユーザーは大量にいるため、有名商業ゲームと同じ目線でレビューします。
昨今はそういったインディーズ作品を発表するサークルも増えて、大変うれしく思います。
今後も様々なゲームを遊び、当サイトを充実させていきたいなあとルールブックを読みあさりながら思います。