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嫌な奴を押し付け合う楽しさ! ブラフに特化したパーティーゲーム「ごきぶりポーカー」レビュー

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ごきぶりポーカー
おすすめ度:★★★★☆
ルール難易度:★☆☆☆☆
運要素:★☆☆☆☆
思考要素:★★☆☆☆
プレイ時間:20
年齢:8歳~
プレイ人数:2~6人

絵は「ひぐらしのなく頃に」って漫画のコマのパロディです。このゲームやってる時毎回頭をよぎりますが、正直もうネタとして古いですよね。

長く遊べて、そんなに難しくなくて、誰とでも遊べて、安くて、場所を取らなくて、盛り上がれる。そんなゲームってないですかね~? と無理難題にも思える条件をクリアできるゲームがこれです。「ごきぶりポーカー」。

カードにはゴキブリやネズミなど、いわゆる嫌われ者が描かれている。自分の手札からこれらお邪魔者を無くしていくのがこのゲームの目的。わかりやすい。じゃあどうやって無くすの? と言うと、手札からカードを誰かにそっと差し出すだけ。「これはゴキブリだよ!!」と言いながら。

カードを差し出された人は、それが本当か嘘かを判断することになる。本当にそれはゴキブリなのか、違うのか・・・。嘘だと思うなら「嘘だ!!」とでも言いながらめくる。それが正解だと差し出した人に帰っていく。もし間違えたら自分のものに。このカードは手札に入ること無くその人の前にずっと公開されながら居座る。それはもう確定している害虫で、どうにもならない。同じ害虫が4枚揃うと負けが確定してしまう。害虫まみれだから当然だ!

もしもやってきたカードの判断がつかないなら、そっと見てカードを回すことも出来る。その場合もまたそれが何なのかを言う必要がある。ただ気をつけて、言い当てられると自分にその害虫がきちゃうからね!!

というわけで、ひたすらそうやって害虫を押し付け合う。

「これはゴキブリ!!」
「えー?(ちらり)うえ、本当にゴキブリだった。はいどうぞ」
「う・・・(チラ)んーゴキブリだった。ほい」
「・・・・これはゴキブリだと思う!!(ネズミ) あー!!!」

なまじ題材が題材だけに、皆結構本気でカードのやりとりをしていて、カードをめくるドキドキ感と、それを回すヒヤヒヤ感を同時に味わう事ができる。

ルールも凄く単純で、覚えることも少ない。最初にルールを聞くとそれがどう楽しさに繋がるのかわかりづらいけれど、遊んでみるとなるほど、なんとも面白い。

仲良くなるほど戦略性が増す

このゲーム、繰り返し遊ぶほどお互いのクセというか性格がわかってきて、段々と読み合いに深みが増していく。こういう時あいつならこうする、こういう時あのひとは回す。など、人間同士のやりとりが浮き彫りになり、誰も彼もが意地悪な笑みに染まる。その過程がなんとも言えず面白く、またこのゲームの面白さに拍車をかけていきます。

といいつつ心理戦だけかと言えばそうではなくて、表にされたカードは場に提示されるので、そのカードが今何枚あるのかいわゆるカウンティングもできるようになっている。色々な方面から攻略ができるようになっているよく出来たゲームです。

あんまりゲームの勝ち負けにこだわらず、ワーワー仲良く遊べる人たちでやるならこのゲームは一押しだ。何度やっても盛り上がれる定番ゲームだと思う。

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