Board game every day

汚職をして遺跡を立てろ! けどクレオパトラ様に見つかったらワニの餌食な!「クレオパトラと建築家たち」レビュー

NEWS : ゲームマーケット支援ツール「ゲームマーケットチェックするやーつ」を作りました。

PC版表示でこの記事を見る

クレオパトラと建築家たち
おすすめ度:★★★☆☆
ルール難易度:★★☆☆☆
運要素:★☆☆☆☆
思考要素:★★☆☆☆
プレイ時間:60
年齢:10歳~
プレイ人数:3~5人

クレオパトラ様のために立派な宮殿をたてるんじゃーい!! しかし資材を貯めこんだりズルをするとカルマ(業)が増える! そりゃそうだ!! しかも最後に一番業を背負った奴はワニの餌になっちまう!

というわけで、「クレオパトラと建築家たち」は建築家となりクレオパトラのために宮殿を立てていくゲームです。手番では資材カードを引き取ったりカードをプレイしたりやりくりして宮殿を建築します。一つのカードで資材を沢山出せるカードは便利だけれど業が増える、特殊カードはすごく便利だけれど業が増える、などなど、様々な方法で通称汚職ポイントがガンガン増えていきます。

このゲームは建築する効率を競うゲームに見えて、どれだけ汚職をするのかというチキンレースでもあるわけです。

基本的にシンプルなルールながら、一つ一つのルールにこの汚職ポイントが絡んでいて、ユニークなんだけれど少し煩雑な印象もあります。資材の組み合わせもちょっとつらいものが合ってハンドマネジメントでのやりくりも大変。結構手なりになっちゃう所も。

どれだけ汚職をするか、効率よくいくかというジレンマはあるのだけれど、2つは割とセットで結構どうにもならない部分もあります。

また、冒頭で言った「ワニの餌」というのは文字通りワニの餌で、ゲーム最後に汚職ポイントを一番所持しているとワニの餌になりゲームから脱落してしまいます(!)ここらへんのピーキーさを面白いと思うのかどうかは好みがわかれるところでしょう。これくらいの思い切りの良さ、私は好きですが。

建築系ゲームで定番ともいえる拡大再生産の仕組みが無かったりするので、ひたすら資材を集めて使っての繰り返しなので単調さが少しあり、ゲーム自体に盛り上がる仕組みも特にありません。しかし、どんどん出来ていく遺跡を眺めるジオラマ的な楽しさは凄いです。

豪華なコンポーメント、チキンレース感にピンと来たら買いでしょう。箱自体を使う所がナイアガラを彷彿とさせます。こういう豪華な方向に振り切ったゲームもたまに遊ぶと良いですよね。

他のボードゲームのレビューはこちらです→オススメ度順ボードゲームレビュー一覧

NEWS : ゲームマーケット支援ツール「ゲームマーケットチェックするやーつ」を作りました。