対戦ダイスレースゲーム「キルクス・マクシムス」レビューと感想

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キルクス・マクシムス

おすすめ度：★★★★☆

ルール難易度：★★☆☆☆

運要素：★★★☆☆

思考要素：★☆☆☆☆

プレイ時間：15~45

年齢：8歳～

プレイ人数：2～6人

ボードゲーム「キルクス・マクシムス」はコロッセウムを回りながら他のプレイヤーを蹴散らしていく馬による戦車戦をテーマにしたマリオカー……バトルドワイヤル形式の対戦レースゲームです。

ルール概要

それぞれのプレイヤーは１台の戦車を担当します。戦車といっても中世の馬に車を引かせ、槍や弓矢なんかで相手を攻撃する古いタイプの戦車です。

ゲームの目的は二周した後、最も遠くまで進んでいること。もしくは自分以外全員を破壊することです。

戦車には速度、耐久、幸運という３つのゲージがあり、それぞれのリソースをやりくりしながらゲームを進めていきます。

手番ではまず、幸運を消費できます。これにより耐久を回復することができます。

次に、耐久値まで速度を低下させます。その後、速度に対応した数のダイスを振ります。

あとはそのダイスを割り当てて行くだけ。速度を上下させたり、まきびしを撒いたり、コースを変更したりといったことをしつつ、前へ前へと進んでいきます。ときには他の戦車にぶつかったり、激しい競争が繰り広げられます。

ゲーム感想

基本的にはとてもシンプルなレース・対戦ゲームという感じです。がつがつと殴り合い、お手軽にダイスを振ってえいえいやりあう感じがなかなかにグットです。

ライン取りなんかも必要で、内回りは早くゴールにつけるけれどカーブで速度を十分に落としてないと大ダメージとか、他プレイヤーによる妨害も考えないといけないとか、考えることは色々あります。

急にとまることもできず、コース取りもダイスによってはままならなかったりして。そういうトラブルがほんと、生き物みたいで妙にリアルです。

ゲームを進めながらも一位のやつを蹴落とすためにちょっとした協力なんかもしちゃって、あとで裏切ることがバレバレでも口調を少しだけ荒くしてガハガハ笑うとかなり盛り上がります。

ただ、コンポーネントにちょっと不満があって、特に個人ボードはいちいち持ち上げて調整しないといけない。わりと頻繁にずらす必要があるので、これをボードの上にトークンを置くタイプでよかったのでは？　と思ってしまいます。

また、プレイヤー人数も結構多いのは良いんですけれど、ダイスゲームで手番制だという性質上、少しダウンタイムが発生しがちです。個人攻撃もバリバリですので、こういったゲームを許容できるかどうかが大切かなと思います。

気の許せる仲間とやると盛り上がること間違いなし、です！

レースゲーム特有のリソースマネジメントと計画性に、相手を攻撃するという要素が追加された他にはなかなか無いタイプのゲームであると思います。こういうのが好きな人にはたまらないでしょう。余計なルールもなく、すぐにルールが理解できまし、カジュアルなプレイヤーでも問題なく楽しめるでしょう。

面白いですよ。おすすめ。

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