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シンプルで奥が深い! 交渉がキモの街づくり陣取りゲーム、ボードゲームの傑作「カタンの開拓者たち」レビューと感想

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カタンの開拓者たち
おすすめ度:★★★★★
ルール難易度:★☆☆☆☆
運要素:★★★☆☆
思考要素:★★★☆☆
プレイ時間:60 − 120
年齢:10歳~
プレイ人数:3~4人

初めて遊んだボードゲームは人生ゲーム。その次が「カタンの開拓者たち」。そういう人も沢山いるでしょう。とりあえずボードゲームといえばこのカタンがあがるくらいに知名度があります。

私が一番好きなゲームはカタンです。一時間で遊べ、小学生でも遊べる簡単なルールにボードゲームの楽しさがぎゅっと詰まっています。街が大きくなるミニチュア感、資源がどんどん溢れるバブリーな感じ、他人よりも早く目的を達成するヒリヒリ感。何回遊んでも熱中できる良いゲームです。

基本は街づくり

カタンは小さな街で、プレイヤーが街を作っていきます。道を引き、建物を増やし、どんどんと発展させていきます。建物を作るには資源が必要です。石が何個、木が何個。といった具合。土地にはそこからどの資源が産出されるのかのイラストが書かれ、数字が記載されています。

手番のプレイヤーは、サイコロを振り、その数字が記載されている土地から資源が産出されます。簡単ですね。そしてこの資源は、手番のプレイヤーだけではなく、全員がそれぞれ自分の土地から産出されます。自分以外のプレイヤーの手番でも資源が手に入るチャンス! 街が広がるほど、色々な土地から資源が産出され、どんどんゲームは加速していきます。

その資源の組み合わせ、パズルのようにゲームを組み立てる楽しさをカタンは思う存分楽しむことが出来ます。

カタンと言えば交渉

さて、資源が手に入るといいますが、どうしても出にくい資源、自分がゲットできない資源というものがあります。これを補うのが「交渉」です。自分の手番で、欲しい資源があれば手札の何れかの資源と交換することが出来ます。

「石が欲しいんだけれど木で交換しない?」
「羊欲しいんだけれど麦二枚と好感しない?」

などなど。他のゲームだと「え!? それってありなの?」というカードの交換がカタンではルールとして組み込まれています。これがなんとも楽しい。

コミュニケーションと、自然とゲーム全体を見渡せる力を得られる傑作

だんだんと加速されていくゲームのテンポ、交渉によるカードの交換。自然とプレイヤー同士のコミュニケーションが構築されていき、もう少し! というところで勝敗が決する。なんとも完成度が高いゲームです。

子供が遊んでも問題なく楽しめるでしょう。一つ一つのルールは凄く単純で、ゲーム上で取り扱うカード類にはほぼ言葉が書かれていません。特殊なアクションカードには文字が書かれていますが、これも四種類程度しかないです。

最初は何も考えず遊び、だんだんと加速されていくゲームプレイを楽しみながら資源を組み合わせる楽しさ、交渉をする楽しさが学べます。次に、それらを勝ちに結びつけるためにゲーム全体を見渡す視点が自然と持てるようになってきます。最終的に単純に動くだけではなく、資源のコントロールや選択肢の広がりを認識できるようになります。一つ一つの段階をスムーズに体験する事ができつつ、全てが楽しさにつながっています。ベストセラーになっているのも納得ですね。

カタンは大きな物と小さな物があります。大きい方は場所を取りますがやはりコンポーネントがしっかりしています。小さい方は持ち運びに便利です。用途に合わせて使い分けましょう。私は小さい方に、木のコマを別途購入して使っています。

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