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自然あふれる北海道を開拓する、要素盛りだくさんのボードゲーム「ボーイズビーアンビシャス北海道開拓使」レビューと感想

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ボーイズビーアンビシャス北海道開拓使
おすすめ度:★★★★☆
ルール難易度:★★★☆☆
運要素:★★☆☆☆
思考要素:★★★☆☆
プレイ時間:90~120
年齢:14歳~
プレイ人数:3~4人

ボードゲーム「ボーイズビーアンビシャス北海道開拓使」は、北海道を開拓するために各地を歩き、施設を建て、アイヌの人々と交流しながら競い合う、詰め込まれた様々な要素が楽しめるワーカープレイスメントゲームとなっています。

ルール概要

プレイヤーは日本から北海道開拓の手助けをするよう頼まれた雇用海外人となります。各地を旅しながら、施設を建てていき、さまざまな要素で点数を獲得していきます。

手番では自分の手持ちのワーカーをマップ上に配置します。配置した場所により、基本効果を受け取ります。資源だったり、点数だったり、アクション効果の強化だったりします。

その後、手番行動を選択し、建物を建築してその場所の強化、売買によって資源のやり取り、駆除によって危険動物の排除を行ったりしていきます。施設の建築ではその場所の効果を強化できると同時に、自身の能力も強化できたりします。

他人や自身が既にワーカーを配置した場所にもワーカーを配置することができますが、他人がワーカーを配置した場所ではちょっとしたデメリットもあります。それらを加味してどこに配置していくのか、というのもとても大切。

基本的にこれを繰り返していくわけですが、北海道には今まさに開拓を行っている「開拓民」と「アイヌ」が存在します。あまり効率を求めて動いていると開拓民側に民進度が傾いてしまいます。たまにはアイヌの地を訪れて交流し、民進度をできるだけ中立に保つのが重要になります。

最終的に、ゲーム中に得た勝利点と、ゲーム終了時に獲得できる各種点数を合計して最も勝利点を持つプレイヤーが勝利となります。

ゲーム感想

非常に要素がてんこ盛りのゲームになっています。それぞれのプレイヤーで北海道を開拓してすごしやすくしつつ、その恩恵を他プレイヤーが得ないように牽制しつつ、品物のレートをコントロールし、民進度に注意を払い、そして広大な北海道を渡り歩きながらエリアマジョリティも考える。

1つ1つの要素はシンプルながら、それらが上手く絡み合い、歯ごたえ抜群の重量級ゲームになっていると思います。

また、自身の能力を強化していくという要素もあって、あれもしたい、これもしたいという悩ましさもあるんですよね。

北海道という特殊な土地の成り立ちがゲームをしながらわかるようで、没入感があってそこも良いです。どうしても一部ルールがややっこしい所があるものの、綺麗に組み上がった、くり返し遊んでみたくなるゲームなのではないでしょうか。

アクション効率を考えると一箇所にとどまってその土地の恩恵を最大限に受けるのが良いのですが、それだけだと最終得点計算で負けてしまう。どこに、どの程度まで注力しつつ、どのタイミングで点数獲得に行動を移していくのか。その見極めが楽しい作品だと感じました。

日本を舞台にしたボードゲームの中でも、さらにニッチなテーマを選択した本作。歴史に思いを馳せながら、じっくりと腰を据えて遊べる満足度100点なゲームになっていますよ。

ある程度重量級ゲームに慣れている人にはオススメなのではないでしょうか。

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