ボードゲームサークル「響」ゲーム会2015/07/25「魔法にかかったみたい」「マチュピチュ」「海底探検」などを遊ぶ
2016/01/21
NEWS : ゲームマーケット支援ツール「ゲームマーケットチェックするやーつ」を作りました。
ボードゲームサークル「響」さんのゲーム会に参加してきました。今回もたくさんの初体験ゲームに参加する事が出来て楽しかったです。
フリート
人もまだ集まっていなかったので、多人数で出来つつサクサクっと回せるものという事で漁船を出して船団を作り勝利点を稼ぐ「フリート」をプレイ。
漁船を出すにはその漁船のタイプのライセンスを取得する必要があって、そのライセンスのやりとりは競りによって決まっていきます。この競りが中々に熱い事になっていて、まずライセンス毎に最低金額っていうのが最初から決まっていて、まずそれ以上からじゃないと競りを開始できない。競りゲームって相場がわからなくてゲームに不得意な人がやったりすると一気にバランスが崩れたりするんだけれどそういったことが無いのが良いですね。
そしてそこで使われるお金は何を使うかって言うと手札を使う。手札の左下にはコインが描かれていて、それがそのままお金として使われます。だから競り落とすには手札を消費しないといけない。どうしても欲しいカードにはお金をかけたいけれどそうすると今後使う手札は少なくなっちゃう!! というジレンマをつきつけてくれます。
競りが終わったらそのライセンスを元に漁船を出す。手札からカードを出すのは勿論、漁船にもコストがあり、そのお金を消費しないと漁船は出せない。また手札が減る。さらにさらに、漁船を出すには船長を乗っけないとイケナイ! また手札が減る!! ひたすら手札が減らされつつもそんな中でやりくりする。苦しいながらも中々にバランスが取れた熱いゲームだと思います。楽しかったです。
競りのバランス、ハンドマネジメント、ライセンス毎の特殊効果、拡大再生産。良く出来ているゲームだと思いますよ。
魔法にかかったみたい
今年のボードゲーム対象に選ばれた「ブルームサービス」のリメイク元を初体験。それぞれのプレイヤーは魔法使いになって薬を作りつつ勝利点を稼ぐ。12枚のカードから五枚のカードを選択してラウンドを開始。トリックテイキングの要素があって、一つのトリックで親番の出したカードと同じ物があったら必ず出さないといけない。この時カードにはメインとフォローの二つのアクションがあって、メインアクションを選択するとその後同じカードを出してメインアクションを出されると自分は何も出来なくなってしまう。バッティングに気をつけつつ自分だけがウマミを吸うために頑張るゲーム。
プレイヤー同士の絡みが凄く強くて、読み合いがとても楽しい。さくさくっと遊べるカードゲームでありつつ、凄く遊んだ気分になれる素晴らしいゲームですね。ついつい何度も遊んで見たくなる楽しさがあります。「ブルームサービス」も是非とも遊んで見たいですね。
マチュピチュの王子
プレイヤーはそれぞれマチュピチュの王子になり、街をかけずり回り奔走しながら自身の権力を高めていく。そんなゲームです。
マルチエンディングの要素があって、ゲームを加速させるとマチュピチュが滅亡して終了したりして点数の計算式が変わります。初めてのプレイではどういう風に行動すれば点数に繋がるのかが良く分からず試行錯誤していて点数が伸びずに終了。面白くないわけじゃなくって、どういうゲームかがまだピンとこないかんじ。楽しさの片鱗は感じれたので何度か遊んで見たいところです。やり込んでくると読み合いが楽しそうなゲームだなと思います。
王子を動かすとそこのアクションが出来て、それによってリソースを稼いで、色々な物を作ったり使ったりしてカードをめくり、それにより今後の方針が決まっていく。セットコレクション要素もほぼほぼありつつ、戦略を組み立てて色々試していくのが楽しそうな感じです。
カツカレー食ってる場合か
それぞれのプレイヤーは議員さんになって、物に値段をつけていきます。手札にはシンプルに金額だけが書かれていて、全員で一斉に出して金額の値段をつけていきます。一番高い金額をつけた人が勝ちなんだけれど、あまりにも高すぎて二位の人より二倍の値段をつけてしまうと却下されてしまう。中々に面白いバッティング要素をしていて、サクサクっと盛り上がれて楽しいですね。
議員だけに、最後のカードで「清き一票」に値段をつけるというのがブラックユーモア効いていてなんとも笑ってしまいますね。良いですよこういうセンス。今回は2万千円という値段がつきました。ううん、ブラック。楽しいパーティーゲームですね。
ただ、手札性にするとこれだと思う金額を提出できなくてもどかしさがあったりしますので、これはホワイトボードに字を書く形式がいいなあと思いました。と思ったらバリアントルールできちんとそのルールもあるようですね。お題カードを増やして、プレゼンゲームとして出してくれるとほしくなっちゃうかもっていう位に魅力を感じました。
海底探検
海底に眠る財宝を求めて探検をするゲーム。だけど俺たちお金無い。そうだ!酸素を共有にしよう! リーズナブル! といったアホな設定のすぐろくゲーム。ダイスは一二三サイになっていてそれを二個振る。もちろんほぼほぼ進めるわけだけれど、財宝を見つけると重いので出目が-1される。さらには沢山およぐので酸素が減り始める。潜れば潜るほど財宝は沢山あるけれどよくばると沈んでしまって財宝を落としてしまう。
中々に一手一手の選択が悩ませてくれるゲームですね。シンプルなすごろくでここまで盛り上がれるというのは純粋に凄いと思います。ほぼほぼに運がありつつも皆で共有するゲージを睨んでどこまでいくのかという選択肢。チキンレースゲームにみえて、実はそうでもない。そういう絶妙なバランスに仕上がっていると思います。短い時間でさっくりと遊べるのが良いですね。面白かったです。
全体の感想
どのゲームも印象に残る楽しいゲームばかりでした。マチュピチュはちょっと酷評っぽく見えるけれど、経験値が生きるゲームだと思います。もう何度かあそんみたいです。ポテンシャルは感じましたし、スルメゲームな気がします。思い返しつつ戦略を組み立てているとじわじわっともう一度遊びたいなって思えるゲームですし、プレイ自体も色々アクションに追われつつあれもしたいこれもしたいという感じで楽しかったですね。特に面白かったのは「魔法にかかったみたい」ですか。良いゲームです。
パーティーゲームとして海底探索を遊べたのも良かったです。すごろくでここまで楽しくなるゲームがあるのですね。目から鱗な気分でした。軽いゲームでありつつ読みあいに熱くなれるゲームかと思います。カツカレー食ってる場合か!?もまた盛り上がるゲームでした。
全体のバランスで言えばフリートも良いゲームだと思います。あれも何度か遊びたいですね。
未体験のゲームを沢山遊べて大変満足でした。きちんとレビューを書くのがたのしみなゲームばかりでしたね。