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え? あれ? もしかしてエンジン止まってる? リアルだけどどこか放牧的な空戦ボードゲーム「ブルーマックス」レビューと感想

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ブルーマックス
おすすめ度:★★★★☆
ルール難易度:★★☆☆☆
運要素:★★☆☆☆
思考要素:★★★★☆
プレイ時間:90
年齢:12歳~
プレイ人数:2~6人

ボードゲーム「ブルーマックス」は、プロットによって互いの状況が非公開な中で相手を推測しながら空戦を行う、驚きと戦略の絡み合いの楽しいゲームとなっています。

ルール概要

プレイヤーはそれぞれ、自身の飛行機のステータスシートを受け取ります。これで自分の飛行機の状態を管理していきます。が、これは決して他プレイヤーには見せません。

つまり、どれだけダメージを受けているのか、弾があるのか、エンジンが動いているのかといった状況は一切わからないのです。これはチーム戦をしていてもそう。味方の状況さえも一切わからない中、目視と推測だけで敵と戦わなければならないのです。

テーマとしては世界一次大戦あたりですので、まあ当時はそんなのなかっただろうしなあ、と妙なリアルさがゲームを白熱したものにします。

手番というのはなく、全員一斉に行動します。どれくらいのスピードにするのか、どこに移動するのか、というのを各プレイヤーが秘密裏に選択し、それが終わったら一斉に公開して勝利をします。

その後、各飛行機は前方に敵がいる場合に機関銃で攻撃できます。そう、機関銃です。追尾ミサイルなんて上等なものはありませんから、どれだけのダメージを与えられるのかも未知数。相手の後部から与えられるとダメージが高い場合が多い、それくらいです。

また、相手の後ろにつくことができた場合、相手がどの方向に曲がるのか、という状況だけは知ることができます。こういった妙にリアルな断片情報から、生き残りをかけ、最後まで生き残ったプレイヤー、またはチームがゲームに勝利します。

ゲーム感想

いやあ、これ面白いっすよ。ルールは基本シンプルで、それぞれが自身の飛行機を管理しながら空戦をする、っていう感じ。文脈からしてウォーゲームなので、ちょっとルールに枝葉があって、ルールブックも煩雑な印象はありますが、遊んでみるとそこまで難しくはありません。

世界一次大戦というテーマがすごく生きていて、相手の情報がほぼほぼわからない状況の中で戦わなくてはならない、というのが緊張感があってよいです。

全員ほぼ同時に処理していきますので、プレイ時間も短めで済むのがいいですね。戦闘結果処理も全体的にカードによる効果反映とわかりやすいです。炎が出たりすると、そりゃあ一目瞭然なのでマップで示されたりと、笑える、かつ洒落にならない要素もあったりします。

リアル、だからこそどこか放牧的。そんなゲームです。

戦争物というとどうしてもルールが多い、ってなりがちですが、本作は本当にシンプル。チーム戦なんかも白熱しますし、多人数でも遊べるのが大きな魅力。やあ、これ、本当に面白いですよ!

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