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カードの確定による駆け引きが抜群の二人対戦の傑作カードゲーム「バトルライン」レビュー

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バトルライン
おすすめ度:★★★★★
ルール難易度:★☆☆☆☆
運要素:★★☆☆☆
思考要素:★★★☆☆
プレイ時間:20~30
年齢:10歳~
プレイ人数:2~2人

二人用ボードゲームで文句なく面白い対戦ゲーム。それが「バトルライン」です。

場には赤いポールの立った列があり、そこにカードを置いていく。戦場が確定し、勝ちが決まるとそのポールが移動する。手番ではカードをドローするかプレイするのかどちらかしかなく、これをお互い繰り返していきます。カードの組み合わせで役が出来、それにより戦場での強さが確定します。色を揃える、数字を合わせる、数字を階段にするなどなど。まさに綱引き。バトルライン。いい名前です。

原則、一つの戦場に三枚のカードしか出せませんが、特殊カードにより4枚出しが出来るようになったり、役が成立せず単純な数勝負になったりします。それ以外にも指定数字・色になるカードなども有り上手く立ちまわる事が要求されます。特殊カードをプレイする時も、自分がすぐに二枚出すといったことができないようになっています。

ルールは凄くシンプルで、特殊カードもすぐに覚えられます。これだけシンプルで、これだけ深い戦略線が展開できるのは驚きです。しびれますね。

プレイ時間も短めでサクサク遊べます。カードが置かれていく中、相手がどの役を狙っているのか、どのカードが出たのかを把握しつつ、こちらの戦略も練る必要があってその読み合いの楽しさは格別です。また、ゲームとして交渉の要素があり、強さが確定していない段階でも相手に交渉を持ちかけ、決着をつけさせる事がゲームルールとして可能になっています。

役の強弱を理解すると一気に幅が広がる

このゲームの面白いところは、相手の思考を読むことに特化しているという所だと思います。相手がその戦場で何を狙っているのか。お互いにギリギリまで知らせず、少しずつ少しずつ役を確定させていく。そのジリジリとした言語化されないやりとりが最高に白熱します。

ゲーム上の役の強さを覚えると、この読み合いはさらに加速していきます。相手にプレッシャーをかけるために早期に役を組み上げるのか、逆に揺さぶるために役確定をあとに持っていくのか。はたまた特殊カードで前提を覆すか。痺れるゲームです。読み合い、ジワジワとした刺し合いが好きならこのゲームは持ってこいだと思います。

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