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インスタ映えってやつ? 戦略性とジレンマが光るダイスドラフトとお絵描きのファミリーボードゲーム「アルペンツィアン」レビューと感想

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アルペンツィアン
おすすめ度:★★★★★
ルール難易度:★★☆☆☆
運要素:★★☆☆☆
思考要素:★★★☆☆
プレイ時間:10~60
年齢:6歳~
プレイ人数:1~5人

ボードゲーム「アルペンツィアン」はダイスを取り合いながら、その出目に一致する絵をシートに書き込み、うまくマスを埋め込んで獲得する得点を競うファミリーゲームです。

ルール概要

ラウンドの開始時に、親番のプレイヤーは6つあるダイスを全て振ります。ダイスの出目にはそれぞれ別のイラストが描かれており、手番プレイヤーは、そこから出目1つを選択し、その出目の絵をシートのマスに書き込みます。

シートには5色で区分けされており、この色もまた宣言します。次以降のプレイヤーは、すでに宣言んされた色とダイスは使用できません。

基本的にはこれを繰り返し、羊と家のペア、山に花を隣接させる、色エリアごとに一番花を多く持つ人、といった様々な要素によって点数を獲得していきます。

全員のシートが絵で埋まったら獲得点数を計算し、最も勝利点の多いプレイヤーが勝利します。

ゲーム感想

基本ルールは非常に簡単。選択できるダイスとマス色を選択して、それをシートに書き込むだけ! けれどもこれが難しい。線路を引くのか家を建てるのか。それをどこに書き込むのか。他の人に宣言されてて書けなかったりするし、今逃すと後々また同じ機会はないかもしれない。そういったジリっとしたドキドキ感があります。

また、家と羊はペアになる、たくさん花があると点数になりやすい、など、様々な得点ルールがこの苦しさを加速させます。

始めてプレイすると、ただただ書き込むだけで楽しい。けれども繰り返しプレイすると、余裕が出てきて他の人を睨んだ戦略的な動きもできる。そんな可愛さだけではない、戦略的で痺れるリプレイ性がこのゲームにはあります。

また、マップとなるシートも何種類も入っていますし、マップごとに勘所も違う。

スッキリとしたかわいいシートもそうですし、ついつい手にとって遊びたくなる、そんなゲームですよ。ちょっとむずかしい得点ルールは初心者用ルールで簡単にできたり、子供も安心して遊べるようになっています。なにより、他人がターンを行っている間は絵を描いて時間を潰してもいいよ、といったことも書かれていたりして。

そうそう、他人が動いている間は暇だよねとお手軽に絵を書きながら遊ぶのも良し。いやいや、他人の行動もめっちゃ重要ですよ、という人は他プレイヤーの行動を見ながら確率と自身のシートを悩ましく思考に沈むのも良し。

絵が苦手な人も心配ありません。本作はあくまで絵はサブ、ダイスを取り合いマップを埋めていく戦略性が中心なのです。

色々な人が一緒に遊べる、そんなゲームだと思いますよ! かわいらしい見た目、遊んでいるとついつい写真を撮ってSNSにアップしたくなっちゃう、高得点が出ても、渾身の地図ができても嬉しい。そんなゲームです。おすすめですよ!

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