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見える全てが危険杯!! 超高速で場が回る簡易カード麻雀ゲーム「オールグリーン」レビューと感想

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オールグリーン
おすすめ度:★★★☆☆
ルール難易度:★☆☆☆☆
運要素:★★★★★
思考要素:★☆☆☆☆
プレイ時間:15
年齢:6歳~
プレイ人数:2~6人

カードゲーム「オールグリーン」は、麻雀を簡略化して誰にでも遊べるようにしたパーティーゲームとなっています。

使う牌はソーズ1~9と発の二種類だけ。役も五枚で数字階段か同じ柄の三つと同じ柄二つの計5枚を揃えればあがりという、元の麻雀から大胆なアレンジが加えられているのが特徴です。

組み合わせられる役も十種類程度に抑えられており、非常に簡単に点数計算を行うことができるようになっております。

麻雀をやったことない、沢山の役を覚えるのが難しい、読み合いが苦手、さくさく役満を上がってみたい。そういった様々なニーズに応えられるよう開発されただけあって、爽快感のあるプレイ感が特徴となっております。

ルールとしては基本的に麻雀と同じ。四枚の手札を持ち、手番になったらカードを山札からドロー、五枚になった手札から一枚切る。を繰り返すだけ。3:2の計5枚のカードを組み上げたら上がり。自分の手番で組み上げたらツモ、他の人が出したカードで完成したらロンです。ポン・チーはありません。

その後できあがった役の点数計算。いくつかある役で点数を合算して点のやりとりを行います。

ボードゲーム的に言えば凄くシンプルなセットコレクション。これといって難しい要素はありません。あるとすれば、役の計算くらいですが、それも慣れてくればそこまで難しくありません。一人あたり25点というのをやりとりするだけで難しい数字の足し引きはありません。

ただ、凄いのがこのゲーム、配られた時にリーチがかかっている時が非常に多いです。つまり初手で一枚切った時点で上がられる可能性があるということ。

もう全ての牌が危険杯。通ればリーチの連続、リアルアカギごっこが出来る感じです。

なにせ、一番強い役、全てが緑牌で構成された「オールグリーン」が30点の役なのですが、そもそもの開始持ち点が25点なので出されたらもうぶっ飛ばされてしまいます。

「オールグリーン」は、カード全てが緑であればいいのですが、本作のカードはほぼ全てが緑です。赤のカードは数種類。普通は危険といわれる赤の方がまだ傷が浅いという逆転現象が起き、緑を切るのがそうとうに怖い。

一ゲーム中、手番が一巡したのは一回あるかないか。山札が切れた事は一回もありませんでした。

面白いようにぽんぽん上がり、運の要素が相当に強い。そして飛び交う点数・・・。なんだこれは。まるでマシンガンで殴り合いをしているような錯覚に陥ります。

と、このように説明すれば、ボードゲーム的には戦略要素はなく、運が強すぎ、あまりにもゲームの進行が早すぎる。とあまり良いイメージはつかないと思いますが、私はこれ、嫌いじゃないです。

戦略なしでもとりあえず上がれ、何も考えなくてもとりあえず結構良い点が取れちゃうので、なるほど麻雀初心者にはいいかんじですし、経験者にも笑いながら遊べる良いパーティーゲームになっていると思います。

カードが小さめ、デザイン上数字が小さく表記されているのは初心者にはちょっと辛い所もありますが、これは慣れでどうにでもなる感じですね。

というわけで酒でも飲みながら、アカギごっこが手軽に出来るバランスぶっ壊れ麻雀パーティーゲームとしてならかなりオススメできる一品に仕上がっていると思います。始終笑うことができて中々憎めないゲームでした。面白かったですよ!

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