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ボードゲームのコンポーネントであるカードを傷つけず効率よく、程よく混ざるシャッフル・分配方法を考える

      2018/02/25

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その2も書きました→ボードゲームのコンポーネントであるカードを傷つけず効率よく、程よく混ざるシャッフル・分配方法を考える その2 – Board game every day

カードのシャッフル方法はいくつもあります。ある意味では消耗品であるトランプなら、カードを両手でブリッジさせてパラパラパラーってやるリフル・シャッフルとかが定番ですが、ボードゲームではそうはいきません。

ボードゲームのカードは一点もの。大事に使っていくものです。さらには他人の物を扱うことも多いため、下手な事をして曲げてしまったりしては大変です。というわけで効率よく、しかもカードに負担のかからないシャッフル方法を模索してみます。

まずどんなシャッフル方法があるの

この動画がわかりやすいですね。配り方から解説してくれているので大変ありがたいです。これ、わからないまま今までやっていたので、意識してやるとスムーズにカードが配れるようになりました。

ヒンズーシャッフル


私達が普段やっているシャッフルの一つですね。定番でカードに負担がかかりませんが、動画で見ていると分かる通り、上のカードを下に落としているだけなので、どんなに綺麗にしてもカードの順序は逆順になるだけですし、塊になりやすいです。これだけでカードをシャッフルしても、全然混ざらないのはなんとなくわかりますね。

オーバーハンドシャッフル


カードを縦ではなく横に持ってシャッフルする方法。これもちょっと特殊ですけれど、ヒンズーシャッフル同様カードがあまり混ざりません。

リフルシャッフル


カードを大きく反らせて、パラパラパラっと音を立てて混ぜるやり方。よく混ざりますが、カードに折り目が付きます。トランプ、特にカジノのディーラーさんがこれを行うのはトランプを消耗品として見ているので出来るのであって、ボードゲーム、さらには他の人の物でやるのは絶対にダメなのはすぐにわかります。

ファローシャッフル


カードを折り曲げず、カードの塊と塊を押し付けて混ぜるやり方。カードは反りませんが、角が傷つき易いのでこれまたやらないほうがいいでしょう。

ディールシャッフル


カードの山を複数作り、そこにカードを置いていき重ねるシャッフル方法。よく混ざりカードも痛みませんが、時間がかかります。

プログラムを作って見てみる

という感じで、シャッフル方法を大体紹介した所で実際にシャッフルしていきますよ。具体的にはディールシャッフルとヒンズーシャッフルを混ぜて、どれくらいディールシャッフルを行えば均等になるのかを見て行きたいと思います。ただし、実際にやっていくのはとても大変で疲れるので、プログラムを作り、ディールシャッフルを何山、何回すれば大体混ざるのかを見て行きたいと思います。ヒンズーシャッフルはプログラム上では行いません。ディールシャッフルである程度混ざるのを確認して、それにヒンズーを加えればさらに混ざるだろ。という適当な感じでやっていきます。

プログラムで使用するのはニムト。ニムトのカードは1から104までの連番数字104枚のカードを、プレイヤーに10枚ずつ配るのでこのテストには持って来いです。そして適当に作ったプログラムがこんな感じ。

上の数字列が、それぞれのプレイヤーに配られた実際の手札。わかりやすいように数字順で並べ替えています。下がそれぞれのカード同士が5以内の近い数字になっているカードの数。これは10山シャッフルを一回行い四人に10枚ずつ配った場合。一度しかやってないので全員に均等に配られているのがわかりますね。それぞれのプレイヤーが、手札に6枚ほど近い数字のカードが来ているようです。ディールシャッフルにより複数の山を作り、その山をランダムに一つに統合。それを何回か繰り返すようにプログラムしています。

10山二回、4人十枚。結構ばらけているのかなという印象。

10山四回。10山二回も4回も、そんなに変わらないような感じがします。

四山二回。10山も四山もあまり変わらない感じがしますね。

四山四回。あまりかわらない印象。

何度試行しても、上記とあまり変わらない印象です。1000回とか繰り返して表とか出さないとキチンとした評価は出せないわけですが、そこまで本気でやるつもりはないので今回はスルーです。TCGプレイヤーさんとかでどうしても知りたい!! という人が勝手にやってくれていると思うのでそちらを探して下さい(ぶん投げ

実際にシャッフルしてみる

実際にやってみました。とりあえず2デックのトランプを、4山二回ディールシャッフル、四人に一枚ずつ10枚になるまで配布。

結果はこんな感じです。流石に2つのトランプ山を全てスートと数字揃えるのは大変なので色だけ合わせて振り分けました。大体皆同じ割合でカードを貰えている感じです。

時間はここまでで三分。一度のシャッフルで一分といった感じです。

シャッフルの具体的なやり方

一枚ずつ、ぐるぐるっと円を描くように山札を作っていきます。写真の場合は左回りで四山作っていますね。

ぐるぐるぐるぐる。

カードを取るときは斜めを意識するといい感じかもしれません。今回は左回りでカードをおいて行ったので、近い山を取ると数字がよる気がするので。

左下、右上、右下、左上というような感じで、それぞれの山が近くならないように取ります。斜め、縦、斜めといったような感じですか。慣れればすぐです(個人的な考えなのでこれでいいのかはよくわからないです)

結論

四山二回のディールシャッフル、合間にヒンズーシャッフルを挟んで一人一枚ずつ配るやり方が良いかと思います。ゲーム開始時は四山四回くらいしておいて、ゲーム中は四山二回といった感じでしょうか。それで大体混ざるでしょう。また、チケライなどのカードの種類が少ないタイプは10山一回にすると良いかもしれません。ゲームに合わせてここらへんは調整していきたいところですね。

10山二回も、4山二回もそんなに変わらないかなというのが私の所感ですね。二回もディールシャッフルすれば、数字同士は離れますし、一つにまとめるときも気持ちランダムに取れば問題ないでしょう。凄まじくカードの配分にこだわるなら、三回でも四回でも五回でも、好きなだけディールシャッフルすればいいわけですしね。一度のシャッフルでは流石に混ざりませんが、二回もすればわりかし混ざる。プログラムの結果を眺めていてもそんな感じでした。

なぜ四山なのか? というのはぐるぐる回し山を作っていく中で個人的に一番効率よく早かったからですね。10山とかすると場所を沢山とりますし、一つにまとめるのに時間がかかります。TCGや大会など目の前の相手と真剣にやる場合は10山とかが定番になるかと思いますが、あくまで楽しくゲームする場合は四山くらいが丁度良いと思います。六山とかもやってみましたがちょっと時間がかかります。どうしてもカードが多くなるゲームだと、山が崩れやすくてまとめる時に大変です。時間、手間、効率総合的に見て四山。

皆様もカードシャッフル、考えてみてくださいね。考えてみると中々楽しくて奥が深いですよ!

その2も書きました→ボードゲームのコンポーネントであるカードを傷つけず効率よく、程よく混ざるシャッフル・分配方法を考える その2 – Board game every day


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