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聞いて欲しい、俺の旅路を――リソースの切り詰めとルート選択が鍵をにぎるゾンビボードゲーム「ヒットザロード」レビューと感想

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ヒットザロード
おすすめ度:★★★★☆
ルール難易度:★★☆☆☆
運要素:★★★☆☆
思考要素:★★☆☆☆
プレイ時間:30~60
年齢:12歳~
プレイ人数:1~4人

ダイスゲーム「ヒット・ザ・ロード」は、ゾンビが蔓延した世界を車で移動しながら旅をするロード―ムービーチックなゲームとなっています。

ルール概要

ラウンドではいくつかのルートが提示され、誰がどこを通るのかを決定するために競りを行います。自分の番でどれだけリソソースを支払うかを提示していき、最終的に全員がこれ以上数字をせり上げないとパスしたら上位者からルートを決定していきます。

それぞれのルートにはイベントやゾンビがどれだけいるのかが記述されています。自分の番が来たらこれを解決します。ゾンビがいる場合はこれを撃退するまでダイスを振り続ける必要があります。それぞれのプレイヤーは生存者駒を持っていて、これがなくなったらゲームから除外されてしまいます。

最終的に8ラウンド経過した時点で生き残り、最も勝利点を稼いでいたプレイヤーの勝利となります。

ゲーム感想

ゾンビゲームとしてはシンプルでオーソドックスなダイスゲームとなっています。ルートを決めて、そこのイベントを解決して、ゾンビがいたらダイスを振ってダメージを適用する。といえばある程度ゾンビゲームをプレイしていればピンと来るのではないでしょうか。

ただ、本作はそのシンプルなルールでわかりやすく、例外処理も基本的にないのですぐに楽しめることができるのが大きなポイント。ゾンビゲームとしてのキツさはもちろんありつつ、すぐに楽しめる軽いゲーム感が良いですね。

また、コンポーネントも非常に凝っています。というのも、本作は「ゾンビが溢れた中でおれはこうして生き残った。これは道中で拾ったボードゲームやそこら辺のもので作ったマニュアル的ゲームだ。お前も生き残ってくれよ」というフレーバーにひたすら忠実で、トークンはビンの蓋だし、なんならカードもチケット・トゥ・ライド、世界の七不思議のカードが使われていたりして、汚し処理もそれぞれ違っててガンが付くとか一切無視。潔い。潔いぞ!!

ある程度ボードゲームを嗜む人ならそれだけでもうたまらない一品になっています。ボックス裏を見ると本作のもとになったであろうロードムービーゲーム「ヒット・ザ・ロード」の説明が載っています。本作は同じ名前ですが「the」が「Z」に書き換えられています。つまり、そういうことです。

足元を見ながらの競りと、チキンレース的なリソースマネジメント、そして最後に結局運という、ゾンビゲームらしいゾンビゲームですよ。

難しくないですし、シンプルなゲームとなっていますので気になる、という方は手を出してみると良いのではないでしょうか。ゾンビファンなら間違いなくお勧めでしょう。コンポーネントに凝るという方も一見の価値あり、です!

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