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kickが始まったボードゲームVast: The Mysterious Manor、ルールを軽く翻訳してみた雑感

   

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Vast: The Mysterious Manor by Patrick Leder — Kickstarter

VASTの新作、「Vast: The Mysterious Manor」のキックスターターが始まりましたね。本作は拡張ではなく、単体でプレイ可能な非対称対戦ゲームとなっています。基本的なメカニクスはヴァストそのままで、舞台を不可思議な館に移し、パラディン、蜘蛛、スケルトンたち、エンチャンター、そして舞台である館自身をプレイヤーたちが担当し、それぞれがその目的を達成するために行動します。

で、単体でプレイも可能なんですが、実は前作である「ヴァスト:クリスタルカーヴァン」と組み合わせて遊ぶことも可能です。頭おかしいよねここ。

ちなみに、ヴァスト自体のレビューはこちら→ファンタジー・RPGゲーマーズゲーム「ヴァスト」レビューと感想|Board game every day

まだプレルールで校正も終わっていないと思われるものが上記ページに乗っていたため、軽く読んでみた雑感を垂れ流したいと思います。ルール自体は正確性を保証できませんので掲載しません。あしからず。

ゲーム概要

「Vast: The Mysterious Manor」では、プレイヤーたちは不思議な館を舞台に、それぞれが一部を共有しつつも異なるゲームルールと勝利条件を持ちつつプレイする、非対称ゲームとなっています。

パラディンは館に住まう(囚われている?)スパイダーを倒す、スケルトンたちはパラディンを倒す、スパイダーは眷属を集め形態を変化させながら館の脱出を目指し、エンチャンターは自身以外の全てを操ろうとし、館はそれら誰も彼もをその内側へと閉じ込めることが目的になります。

舞台となる館はボードによって表現され、そこにタイルが配置され、マップが形成されていきます。前作では無尽蔵に広がる洞窟が舞台でしたが、本作では最大幅が決まっているわけですね。そこで所狭しとキャラクターたちが動き、それぞれの行動目標のもと、ゲームクリアのために大騒ぎすることになりそうです。

前作との比較

前作と比較すると、様々な部分で効率化が見られます。例えば、前作では洞窟プレイヤーがタイルを置ききり、その後は逆に取り除いていくことでプレイヤーたちを全員崩壊に巻き込むことが目的でした。今作では、同様の存在である館は、目標リソースを規定値まで集めることが目的になりました。また、一部タイルを移動させる能力などは壁や接続を気にせず配置できるようになったみたい。

ナイトの代替えとなるパラディンは、基本的に違いはなさそうです。経験値を集め、ステータスを高めていく。ただ、聖騎士なので、ちょっとした特殊能力があるみたいです。全体的に要素が簡略化されつつ、シンプルになっている印象があります。遊びやすそうです。

ゴブリンの代替えであるスケルトンたちは、複数いるのは変わらずですが、人口などの概念はなくなり、強制的にマップに湧き続け、パラディンを追いかけます。屋根裏を這い回り、タイルが無い空間を動き回ります。1体では弱いので、仲間と協力して攻撃力を増していくという戦術が必要になります。パット見難しそうですが、前作のカードを組み合わせたり、人口を管理したりといった複雑さはなさそうな印象です。また、装備カードはありますが即時発動の特殊効果カードはなさそうです。

ドラゴンの代替えであるスパイダーは、基本的にドラゴンと同じ。けれども、HPの概念が無く、その形態を変化させながら脱出を目論みます。ジャイアントスパイダーはそのものズバリでかい蜘蛛、攻撃特化かな? キャスターは人型で、卵を管理するのが得意、蜘蛛の子たちは沢山いるのが特徴で、蜘蛛の子たちがゲームから全て除外されてしまうと敗北してしまう、という感じです。それぞれの形態をフォームチェンジしながら、その時々で適切な行動を行い、卵を配置し、能力を使用し、眷属を増やしながらうまく立ち回る、そういった戦略が必要になりそうです。

キャスターはおそらくシーフの代替え・・・なんですが、ルールはまだ整備されていないみたいです。

そして洞窟の代替えとなる館、館はルールの時点で荒くて、結構変わりそうな予感がしてるのですが、とりあえず今のところは洞窟とさほど変わらない印象です。前兆トークンを使い、それによってスキルを発動していく、という感じ。ただし、洞窟はいそいでタイルを配置していくのが目的でありましたが、館は違います。できるだけ他プレイヤーたちを足止めするのは同じなのですが、館の精神存在とでもいうのか、怨霊をボードに配置し、それを指定されたルートで動くことで勝利条件を達成していくみたいです。なのでちょっとパズルゲームチックな印象を受けますよ。タイルを移動したり入れ替えたりもできて、その時、タイルを自由に回転させることもできるみたい。結構自由ですね。

総じて、前作のヴァストから必要最小限のルールを拾い、細部を遊びやすく調整したような印象があります。その分、ゴブリンの強烈なカードコンボの構築であったりナイトのサイドクエスト達成を狙う動きだったり、といった要素は削られてもいるみたいですが、それこそ遊んでみたいとなんとも言えないな、という印象です。私はスケルトンたちが面白そうだと思いました。館を徘徊し、武器庫から装備を集め、パラディンを囲んで襲う。途中で蜘蛛の巣に引っかかったり、ランプで立ち往生したり、そういうわちゃわちゃしたゲームプレイをしている未来が見えますよ。

興味が有る方はぜひともキックスターターの方で動画などを確認してみてください。アニメーションなどでわかりやすくゲームフローを確認することができますよ! 製品版の完成が待ち遠しいタイトルがまた1つといった感じですね。


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