唐辛子を育てて集めて唐辛子マスターを目指す!「スコヴィル」レビュー
2016/01/21
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名前 | スコヴィル | デザイナー | エド・マリオット |
---|---|---|---|
おすすめ度 | ★★★☆☆ | ルール難易度 | ★★☆☆☆ |
運要素 | ★☆☆☆☆ | 知略・思考要素 | ★★★☆☆ |
プレイ時間 | 60-120分 | 年齢 | 13歳~ |
プレイ人数 | 2~6人 |
「スコヴィル」ってどういうゲーム?
「スコヴィル」の紹介
とにかくそのコンポーネントの可愛さにやられると思います。沢山の色とりどりの唐辛子コマ。それが畑にポチポチ植えられていく楽しさがこのゲームの魅力でしょう。プレイヤーは雇われ農夫となり、スコヴィル村のために辛い唐辛子を作って納品するのがこのゲームの目的。
ルールはかなりシンプルながら、その一つ一つが常に私達にジレンマを突きつけてきます。
まずは順番決めをコインの握りによって決定します。このコインは順番決めにしか使わないのでかなり気軽に沢山握る事ができます。全員でコインを思い思い握り、それを開いて多い順番に「好きな行動順」を指定します。ここがミソです。まずは最初にオークションが行われ、ここでリソースとなる唐辛子を落札します。唐辛子を落札するのにはお金は要らず、行動順番に好きな唐辛子を落札。
その次に自分の持っている唐辛子を畑にうえつけ。好きな場所に、ただし他の唐辛子と隣り合った位置にうえつけ。珍しい唐辛子を植え付けられれば勝利点。
そして収穫。畑の中を動き、唐辛子を収穫します。ここで隣り合った唐辛子によって収穫できる唐辛子が決定! 配合表に指定された結果が出てきます。そしてこの収穫、先程決定したオークションとは逆順になります。ここが面白い。
最後は市場パートで「唐辛子を売る」、「納品する」、「レシピを達成する」を一回ずつ行うことが出来ます。ここで勝利点を獲得できる。
基本的にはルールはこれだけ。後は農夫は3歩しか動けないとか、農夫は前・右・左しか動けないとか、いざという時のために特殊アクションがあるとか、そういう感じのルールがあります。
ジレンマに次ぐジレンマ!!
とにかくジレンマの目白押し。共通の畑を使うのでどこに唐辛子を植えるのか、他のプレイヤーに自分の欲しい唐辛子が取られないか。欲しい唐辛子をオークションでゲットしても、収穫で逆順になるから自分では収穫できそうにないとか、ここは相手の邪魔をしていったほうがいいのかとか・・・。
各パートでひたすらジレンマが迫ってきつつ、他のプレイヤーとの牽制がとても楽しいです。
ほのぼのとした見た目の割に、がっつりと考えることが出来てこれがまた楽しい。ある程度ゲーム展開をコントールできるようにもなっていて、運の要素も少なめ。詰将棋感を味わいたい人におすすめですね。
ゲーム自体は午前と午後というパートに分かれていて、勿論ランクの低い唐辛子は午前に頻出するのだけれど、ここでどれだけ低ランク唐辛子をゲットできるのかもミソ。ここで取れてないと、後半低ランク唐辛子がでなくて大変困る。総じてゲーム全体のリソースマネジメントが大切。皆で共通の畑を使うので、相手の邪魔ばかりしているとそれはそれで全員詰みみたいな状況になります。
ゲーム序盤から最終局面を睨むのが大切で、ボードゲーム初めての人にはそういうゴールを見据えて動くというのが難しいので結構人を選ぶ所もありつつ、でもかわいいコンポーネントに惹かれちゃう。そんなゲームです。
テーマがテーマだけに、アグリコラとかをまず思い浮かべる事が多いと思いますけれど、まったく別種のゲーム。放牧的な雰囲気は無く、ひたすらジリジリと目的のために動くゲームになります。
名前 | スコヴィル | デザイナー | エド・マリオット |
---|---|---|---|
おすすめ度 | ★★★☆☆ | ルール難易度 | ★★☆☆☆ |
運要素 | ★☆☆☆☆ | 知略・思考要素 | ★★★☆☆ |
プレイ時間 | 60-120分 | 年齢 | 13歳~ |
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