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お世話になってるサイコロ堂さんの通販ボードゲーム

ボードゲーム英文ルールによくある単語や言い回しまとめ

ボードゲームを和訳している時によく見る英単語や言い回しなどをまとめています。誤訳などもあるかもしれませんので、参考程度にどうぞ。自分の勉強やメモ代わりに使っています。こっそりと修正や追加を行っていきます。

removed from the game
ゲームから取り除かれる
大抵は箱に戻し、そのゲームでは今後絶対に再利用されない。
more than
~を越えて
more than oneなら2以上、または複数といったような意味になる。one or more なら「1か、それより多い」、つまり1以上。指定された数字を含めるか含めないか。ボードゲームは数字の扱いを間違えると根本から変わってしまうので、こういった記述が出たら身構えられるようになりたい。
hold
保持、所持
特定の効果やスタートプレイヤーなどの一時的なものが現在有効な時に使われることが多い。
place
配置
名詞だと場所だけれど、ボードゲームでは動詞で使われる事が多い。「コンポーネントを決められた場所に配置する」をただ一言「place」と表現する事が多い。
their
各自
単純に訳すと「彼ら」なのだけれど、主語ではない場合はそのまま訳すと理解が難しくなってしまう事が多い。例えば「All Blending teams should complete their actions simultaneously.」って感じだと「ブレンドを行う全てのチームは、彼らのアクションを同時に完了させる必要がある」となる。日本語的にちょっとムズっとするのは私だけかもしれないが、主語は「チーム」で特定されているので、「各自のアクションを~」にするとスッキリする。特にボードゲームルールでは主語をYouやPlayerやother Playerとする事が多く、theirで指定するので、そのまま「彼ら」で訳してピッタリ文章にハマることは少ない。
vice versa
逆も同様
赤から白へ交換でき、逆もまたできる。といった使い方をする。前の文章の逆もできるよ、といった感じで使う。
place in their bag
自身のバッグに入れる
placeは直訳すると配置だけれど、その場所は「in bag」つまりバッグの中。それを踏まえて訳すとバッグに入れる。わざわざ「中に入れる」とつけなくても伝わるので、そこは省略する。ここに出てくるtheirは大抵の場合その前に「Player」など主語が出てる事が多いので自身とすると座りが良い。「プレイヤーは、何かをしたら、それを自身のバッグに入れる」といった文章として出てくる。
spend / pay / discard / place
消費 / 支払う / 破棄する / 配置
それぞれ言い方や主語が違うだけで、自身が持つリソースを消費する事を意味する。例えば金で食物を買う場合、payを使うし、力で食物を引き抜く場合はspendを使う、共通リソース置き場にそれらリソースを捨てる時にplaceやdiscardを使う。行う動作が同じで、ゲームの処理的に同じことでも、これらの動詞は結構変化する。お金を捨てて食物を得る、なんて言い方をするゲームもあるので、頭にすみにでも覚えておくと混乱が少ない。考えたら当たり前だが、長文などで突然出てくると面食らう。
distribute amongst his Ability Tracks
自身のアビリティトラックに分配する
distributeは分配、amongstは~内。いくつかあるアビリティトラックに、獲得したものを分配する。分配する範囲を指定するためにamongstで範囲が狭められている。英文では「Ability Tracks」で複数のトラックを指しているが、日本語では一言で対象物が複数ある事を示すことが難しい。「分配」が複数を指すので、和訳では省いたが、長文だと「それぞれ」「いくつか」「それら」など、明確に複数あることを示すと良い。
column
縦列、列
ボードゲームでは縦・横に並んだものをどうにかする処理が多い。ここで「行」や「列」と訳していると、誤解したり精読するために読み手に負荷がかかる。「列」は縦とも横とも取れるからだ。縦列、横列と和訳するのが無難だと私は考える。ちなみに単純な「列」としても使うので、どちらを指しているかをゲームごとにきちんと理解すること。文章だけからは読み取れないことが多い。コンポーネントを確認することはとても大切だ。
row
横列、行
縦列で詳しく説明している。
in play
今回のゲームで
of playとも。直訳するとプレイに入る、とかプレイの、とかになる。一番近いのが今回のゲームで~と訳すのがいいかもしれない。例えばワーカーを「in play」と指していた場合、それは自身のプレイヤーボードやゲームボード上に存在する、「ゲームに影響を与えるワーカー」を指し、ゲーム外にある、今後獲得する可能性のある「ゲームに影響を与えないワーカー」はin playから除外される。「next round of play」だとその文章の処理をした「今回のゲーム」の次のラウンドを指す。概念的なもので、和訳するうえではむしろ省いた方がスッキリする事が多い。
attribute
属性
起因、原因とも訳すが、ボードゲーム的には属性で考えるとしっくりくる事が多い。STR attributeなら筋力属性、という塩梅だ。RPG系のゲームだとキャラクターのステータスに色々な種類があるので、その一部を属性としてattributeがつく場合が多い。そのキャラクターの強さを形成するための要素、といった意味。和訳するうえでは省くこともある。
able to ~
~することができる
できるようになる、できる能力がある、という感覚が正しいか。mayだと、してもしなくても良い。canだとできる。日本語で考えるとあまり違いはわからないが、何かをトリガーにしてできるようになる、という時に使うことが多い気がする。
Once ~
~したら
一度、とか一回、とかって意味ですが、ボードゲームでは「特定の処理を一回行ったら~になる」とかって使い方をします。「一度」は省略しても伝わるので、~したら、で訳すことが多いです。
to~ / for~
~のために
~へ向かうとか、~を目標にする、という時によく使われるが、ボードゲームルールだと特定のゲーム用語や処理に対して使われる事が多い。「trade Performance Points for Research Points」だと、「パフォーマンスポイントを交換する」なんのために?「リサーチポイントのために」と読むことができる。つまり、「リサーチポイントのためにパフォーマンスポイントを交換する」や「パフォーマンスポイントを交換してリサーチポイントにする」と翻訳できる。交換や特定の恩恵のための処理などの記述では、どちらがどちらを対象とするのか混乱することがよくある。toやforを目印に翻訳することを心がけると良い。
A through B
Bを通してAする
何かが通行する、通るが先に浮かぶけれど、何かの処理を行った結果、何かを得る、というときにもよく使う。
sight
狙う
直訳すると観測だが、特定のゲーム上の目的や能力を対象にした場合、視野に入れる、つまり「狙う」と訳することのほうが多い。
adjust
調整
ボードゲームでは特定のリソースを獲得すると、それに合わせてトラックのマーカーを調整する等といった処理がある。この時、具体的な処理を書かず、単に「adjust」と指示することがある。「His Score Token is moved backwards two spaces and he adjusts his Research Marker on the Track」だと「彼のスコアトークンは2スペース戻り、トラックのリサーチマーカーが調整される」この時「リサーチマーカー」がどのように、どれだけ移動するのか、は別途処理として記述されていることが多いので、その処理を行う。
a ~
1つの
a cardならカード1枚、a playerならプレイヤー1人。当たり前の話だが、日本語で文章を書いていると、この1という数を入れ忘れる。ボードゲームルールでは数の指定は非常に重要を意味を持つ。単純にカードをプレイだけだと、何枚プレイするのかわからない。カード1枚をプレイする、だとどう処理するのか明確である。なにを当たり前のことを、と考える人は多いかもしれないが、この指定を忘れて結局他のルール記述やFAQをネットで探すことは意外なほど多い。
~s
複数
cardsならカード複数形、playersならプレイヤーたち。複数形の単語の扱いは非常に難しい。なぜならcardsとルールで記述されていても、通常プレイするカードは1枚だったりするからだ。こういう場合「カード(複数可)」といった訳し方もできるが、座りが悪い。ゲームによってどういう処理や進行を行うのかしっかり確認して、その都度適切な文言を選択する必要がある。単純に「カード」と訳すこともあるし、「カード複数枚」もあるし、「カード1枚以上」とすることもある。
hand
手札、役
直訳すると手だけれど、ボードゲームでは手に持つのは大抵カードだ。つまり手札だ。ポーカー系のカードでは役になる。handを補充し~だと「手札」が当てはまるし、handが完成すると~だと「役」が当てはまる。まれに手持ちのものを指してhandと訳することもある。注意するべきなのは、ゲーム中のキャラクターの手を指してhandsと言うこともある。装備は手の数まで、なんて言い方がそれだ。ゲーム的にカードも使うルールだと混在することもままあるので、気をつけるようにしたい。
as needed
必要に応じて
asはよく使われる。~のように、とおぼえておくと当てはまる事が多い気がする。この場合は「必要なように、そうする」という考え方になるのか。
the Blends are re-ordered on the List as needed
(ブレンドは必要に応じてリストに再配置される。)
A until B
BするまではAになる
特定の状態が解除されるまではそのまま、といった使い方をする。
remain until card is removed from board
(ボードからカードが取り除かれるまでは残る。)
If for any reason A, B
何らかの理由でAになったら、Bをする
ifは「もし」、forは「~のために」、any rezonで「何かが原因で」、つまりなにかがあってこの状態になったら~と読む。定型句なのでこのまま覚えても良い。いくつも条件があって起こりやすい処理の行頭で出てくる。
If for any reason, a Blend does not rank high enough to place onto the list, it is removed from the List.
(何らかの理由で、ブレンドがリストに配置されるために十分なランクではなくなった場合、それをリストから取り除く。)
if any A, B
もしAならBをする
単純なifとあまり変わらない。
If any Blend is removed from the List, return all remaining beans on the Slate to the Map
(もしリストからブレンドが取り除かれたら、スレートに残っている全ての豆をマップに戻す。)
When
~時
特定のタイミングやフェイズ間の処理の時に使う。特定のタイミングで限定されるので、その時どういう処理を実際ゲーム上で行うのか、翻訳しながら想像することが大切になる。
When a new Rainbow is created, the previous Rainbow Blend is removed from the List.
(新しいレイボウ1つが作成された時、以前のレインボウブレンドはリストから取り除かれる。)
A, so B
AなのでBになる
文章を繋ぐようにsoがあったら、Aを行うとこうなるので、Bをする、といった文章になる。
The Degrading has changed the Rank of the Blends, so they are reordered.
(劣化はブレンドのランクを変えてしまうので、それらは再配置される。)
meet
一致
誰かと会うといった意味もあるが、その対象がルールや条件だった場合、それらと会う、つまり一致する、と読む。ゲームルールではむしろこっちで訳すほうが多い。
When one of the three game end conditions is met, players add up all PPs gained from Level.
(3つあるゲーム終了条件の1つに一致した時、プレイヤーたちはレベルからRPを得て追加する。)
Active player chooses a player, looks in that player’s bag.
アクティブプレイヤーは他のプレイヤー1人を選択し、対象のバッグを見る。
そのまま訳すと、「プレイヤー1人を選択して、そのプレイヤーのバッグを見る」と、「プレイヤー」という単語が頻出して文章が分かりづらくなる。短い文章なら良いが、長い文章の中で「Active Player」と「that Player」が繰り替えし出ることもまたある。そういう時は、対象と言い換えるとわかりやすくなるだろう。また、「a Player」を「他のプレイヤー」としているのは、「プレイヤー」だけだと自身も選択できるのかどうか混乱する人がいるからだ。穿った見方かもしれないが、ボードゲームを遊ぶ上でこういった疑問は多い。ルールを理解し、処理上どうあるのが正しいのかを逆算的に答えを出すこともできるが、そのためには多くの時間を必要とする。
play A, but B
Aではなく、Bにプレイする
butは基本的に前の文章の逆の意味になるのだけれど、たまに少し混乱する文章もあるのでメモ的に残しておく。Aではなく、Bの時にプレイする。というような文章は勢いで翻訳しているとたまに見落として変な訳になってしまうことがある。
This card should be played immediately after Scoring, but before Degrading during Popular Opinion.
(このカードは得点直後ではなく、人気評価時の風化前にプレイしなければならない。)
affected
影響を受ける
特定の処理がどこまで適応されるか。
In games without the Cave player
洞窟プレイヤーが居ないゲームでは
In gameで「今回のゲーム」、without~で「~が居ない」なので、洞窟プレイヤーが今回のゲームに居ないなら~という文章に成る。
In games A, B before C
Aのゲームでは、Cの前にBをする
Aで最初の条件、ゲームに特定のプレイヤーが居ない場合、など。Aで実際の処理、カードをドローする、など。before Cで、後に続く処理。つまり、特定の条件下では、特定の処理前に、別の処理を挟む、という文章になる。beforeやafterは、そこで一旦文章を区切るようにして考えるとスムーズに理解できる。
In games without the Cave player, the player taking a turn places or collapses tiles before the Ghost chooses to reveal a Possession card.
(洞窟プレイヤーが居ないゲームでは、ゴーストが憑依カードを公開する選択をする前に、ターンプレイヤーがタイルの配置か崩壊の処理を行う。)
otherwise
そうでなければ
カードに特に記述がなければ~とunlessなどと一緒に使用されることが多い。
Track the role’s victory conditions and other states as normal unless noted otherwise on the Possession card
(憑依カードに特に記述がない限り、ロールの勝利条件と他のステータスを通常どおり参照します。)
as normal
通常どおり
asで~のように、といった意味合い。特別な処理をしているが、勝利条件は特に変更なし、といった時に~as nomalといった形で使う。
Unless specifically noted
特に記述がない限り
原則として、でもいいかな? Unlessで「~限り」、specificallyで「具体的な」、noteで「記述」、つまり、具体的な記述がなければ~という感じ。ボードゲームはカードなどで記述するテキスト量が限られているので、基本的な処理は省略することがある。ルールブックなどでそこのフォローをする時に使用する。
Unless specifically noted, other players cannot target the Ghost with attacks, powers, or other effects.
(特に記述がない限り、他のプレイヤーたちは攻撃、パワー、他の効果の対象にゴースト選択できません。)
as well
同様に
同じ処理を行う場合に使う
If a Tribe carrying an Artifact leaves the map for any reason, the Artifact leaves the map as well.
(何らかの理由でアーティファクトを運ぶ部族がマップから去った場合、アーティファクトもまたマップから去ります。)
Whenever
~するたびに
何らかの処理をトリガーにして、別の処理を行う時に使う。基本的に頻発するような処理なので重要となる
Whenever the Goblins’ Artifact is off the map, give it to the next Tribe to reveal.
(ゴブリンのアーティファクトがマップから無くなるたびに、次に明らかになる部族がこれを得ます。)
valid
有効
ボードゲームルールでは「合法」「非合法」なんて書かれ方もしているが、こういうのを日本語に訳する時どういう言葉を当てはめるか悩むことがある。今回の場合、正当な、といった言い方もあるが、ボードゲーム的には期限内とか有効な、が当てはまるだろう。
If none of the revealed cards show a valid destination, reveal more cards, until you find a valid destination.
(公開されたカードに有効な目的地が示されていない場合、有効な目的地が見つかるまで、カードをさらに公開します。)

OmegaT用フォーマット

OmegaT用に用語集フォーマットが欲しい場合、下記をコピペしてください。OmegaTの上部メニューの「プロジェクト>プロジェクト構成物>用語集」から用語集ファイルにアクセスできます。

removed from the game	ゲームから取り除かれる
more than	~を越えて
hold	保持、所持
place	配置
their	各自
vice versa	逆も同様
place in their bag	自身のバッグに入れる
distribute amongst his Ability Tracks	自身のアビリティトラックに分配する
column	縦列、列
row	横列、行
in play	今回のゲームで
attribute	属性
able to ~	~することができる
Once ~	~したら
A through B	Bを通してAする
sight	狙う
adjust	調整
a ~	1つの
~s	複数
hand	手札、役
as needed	必要に応じて
A until B	BするまではAになる
If for any reason A, B	何らかの理由でAになったら、Bをする
if any A, B	もしAならBをする
When	~時
A, so B	AなのでBになる
meet	一致
Active player chooses a player, looks in that player’s bag.	アクティブプレイヤーは他のプレイヤー1人を選択し、対象のバッグを見る。
play A, but B	Aではなく、Bにプレイする
affected	影響を受ける
In games without the Cave player	洞窟プレイヤーが居ないゲームでは
In games A, B before C	Aのゲームでは、Cの前にBをする
otherwise	そうでなければ
as normal	通常どおり
Unless specifically noted	特に記述がない限り
as well	同様に
Whenever	~するたびに
valid	有効

公開日:
最終更新日:2018/04/12